都議会閉会 病院独法化阻止へ全力/共産党都議団 和泉幹事長が談話

日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は13日、都議会第3回定例会閉会にあたっての談話を発表しました。要旨を紹介します。

和泉なおみ 幹事長

最大の焦点となったのが八つの都立病院、六つの公社病院の独立行政法人化です。独法化を提言した都立病院経営委員会の委員長は都の財政支援について「従前のままでは何のための独法化か」と発言しました。都の狙いは、財政支出の削減に他なりません。

独法化で経営効率優先にされたら感染症、災害など行政的医療が後退し、患者負担が増えるのは明らかです。都はコロナ第5波の真っ最中に、独法化の議案提出準備を進めていました。都民の命より独法化優先の暴挙です。

都立・公社病院がコロナ禍で大事な役割を果たしていることは、どの会派も高く評価しました。独法化の定款に賛成した自民、公明、都民ファなどの責任は極めて重大です。

連日、都庁前や都内各地で独法化中止を求める行動が行われ、20万筆を超える署名が提出されています。独法設立は来年7月予定で、まだ多くの手続きが必要です。独法化阻止へ、引き続き議会内外のみなさんとともに全力を尽くします。

コロナ対策、気候危機打開、ジェンダー平等など共産党の積極的提案で貴重な前進がありました。小池百合子知事が感染拡大を防ぐPCR検査の重要性を認め、現在は対象外の放課後等デイサービスへの拡大を「検討する」と表明したことは貴重な前進です。

知事は五輪大会を成功一色に描きましたが、開催都市の過大な財政負担、施設や選手村の整備の経過・後利用、商業主義によるゆがみ、女性蔑視発言、コロナ感染拡大など検証すべき点は多々あります。わが党は、徹底的な検証を求めていきます。

日本共産党は多くの国民、他の野党と力を合わせて、総選挙で必ず政権交代を実現し、新しい政権をつくるために全力を挙げます。

(「しんぶん赤旗」2021年10月15日付より)


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