居酒屋の灯 消すな / 「十分な補償必要」

小池晃書記局長と坂井和歌子衆院東京比例ブロック予定候補

(写真)懇談する(左から)坂井和歌子衆院東京比例予定候補、小池晃書記局長と店主の島村速雄さん=17日、東京都渋谷区(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の小池晃書記局長と坂井和歌子衆院東京比例ブロック予定候補は17日、党全国業者後援会のメンバーらとともに、東京都渋谷・中野両区内の商店、飲食店を訪問し、懇談するとともに、党の「居酒屋の灯を消すな」ポスターの張り出しを依頼しました。

割烹料理店「海花」オーナーの森裕一朗さん(46)は、「話を聞かせてください」とうながした小池氏に「同じように人が集まるカフェなどはいいのに、なぜ、酒を出す店だけだめなんですか」と憤りました。コロナ以前と比較して売り上げは30%ダウン。最も額の大きい今年1月分の協力金はまだ支給されていません。「うちはまだ店を開けられるからいいけど、友達のところは閉めました」と肩を落としました。

小池氏が「酒類を提供する飲食店に対する政府の対策が浮足立っています」と語ると森さんは、「しどろもどろですね。政府は僕らの息の根を止めようとしているようです。一つの店の問題だけではありません。仕入れ先や取引先など、その循環を止めないようにうちは営業を続けています」と語りました。

「自粛を求めるなら十分な補償が必要です」と小池氏。森さんは、ポスターを見つめながら、「閉めれば足が出ます。ぜひ頑張ってほしい」と語り、店先に張り出されたポスターを見て、「お客さんも喜ぶ人が多いと思う」と笑顔になりました。

創業50年の鮮魚店「魚のしまむら」の店主・島村速雄さん(78)は、「これまで、3軒の飲食店に魚を納品していたけど、全部なくなった」と話しました。

「商店街もシャッターを下ろす店が増えた」と島村さん。「そのへんのスナックだって4万円の(都の)協力金では、1日の売り上げにだってならないよ。もっと商売の実態を細かくつかんで、支援すべきだよ」と、国や都の感染拡大防止対策への思いを語りました。

(「しんぶん赤旗」2021年7月18日付より)