衆院選 若い人たちに何訴える / 玉川大シンポに吉良よし子参院議員が参加

この記事は約3分で読めます。

(写真)「希望を持って投票してほしい」と訴える吉良よし子参院議員=14日、東京都町田市

あなたの声で政治変わる

衆院選が迫る中、玉川大学で14日、18~19歳の学生・生徒たちを対象に、現職国会議員4人を招いて主権者教育について議論するシンポジウム「来たる衆院選に向けて若い人たちに何を訴える!?」が開催されました。日本共産党からは、吉良よし子参院議員が参加しました。司会は、政治解説者の篠原文也氏。

政権選択の選挙

次期衆院選で若い有権者へどう政策をアピールするかという質問に対し、吉良氏は、コロナ禍で日本社会の脆弱(ぜいじゃく)性が明らかになったと強調。コロナに感染しても入院すらできないなどの医療崩壊や、感染症対策・検査体制が進まない背景には、採算を取りにくい医療分野を切り捨ててきた問題があると述べました。またバイトができず学費が払えなかったり、生活費を削らざるを得ない学生を大量に生み出した高すぎる学費など、現政権の政治姿勢の問題が改めて浮き彫りになったと指摘。

そのうえで吉良氏は、国民一人ひとりの命を守れる新しい政治をつくる必要があるとし、今度の衆院選は今後の日本のあり方が問われる「政権選択」の選挙だと主張。若いみなさんの声を聴いて反映させた政策をつくり、たたかっていきたいと述べました。

政策見て吟味を

また投票する際に留意することを問われた吉良氏は「ぜひ政策を見てほしい」と強調。「学費、選択的夫婦別姓、LGBT―。すべて政治の判断で解決できる問題です。その思いや願いを託せる政党、候補に一票を投じてほしい。あなたの声で、一票で政治を変えられるという希望を持って投票して」と訴えました。

さらに、主権者教育の推進のために政党の果たす役割を問われた吉良氏は、若い世代を主権者として尊重する政治をつくることが必要だとし、「(若い世代に)『あなたの声を聴くよ』と言える政治をめざす」と述べました。

立憲民主党の手塚仁雄衆院議員は、総選挙で野党が共闘するのか、との問いに対し、野党はバラバラではなく候補者を極力一本化して、政策がわかりやすい環境を整えてたたかうべきではないか」と訴えました。

篠原氏は、「若者の投票数を上げるだけでなく質も大事。みなさんには、吟味して投票してほしい」と呼びかけました。

会場からは、コロナ対策やジェンダーに関する質問が相次ぎました。選択的夫婦別姓について問われた吉良氏は、同姓を強いられることでキャリア断絶や行政手続き上の不便などがあることを紹介。改姓を強いられるのは多くが女子で、改姓したくない人の選択肢をつくることが大切だと強調しました。

また、一部の政治家たちがLGBTや女性を蔑視する発言をしている問題について「政治家の意識に問題があると思う。政治家には、どのような努力が求められるか」という質問に対して、吉良氏はそういう政治家を選挙で選ばないこともできるとしつつ、「政治家には、当事者が政治に何を求めているかを学び続ける姿勢が、求められています」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2021年7月17日付より)