日本共産党東京都委員会は25日、新型コロナウイルスの感染を封じ込め、都民の命と暮らしを守るため、今夏の東京五輪を中止しコロナ対策に集中することなどを求める署名約8400人分を小池百合子知事宛てに提出しました。これまでに提出した分も含め総計は約4万人分になります。
署名は、▽感染リスクが高い施設での定期的な頻回検査▽収入が減った医療・福祉施設への補償▽今夏の東京五輪中止▽都立・公社病院の独立行政法人化を中止し、保健所を増設―などを求めています。
署名提出行動で谷川智行・党都コロナ対策本部長(衆院東京比例予定候補)は「私自身、医師として現場で、通常業務に加えてコロナ対応やワクチン接種を行っている。五輪に医師・看護師を派遣することは、とてもできない。五輪を強行すれば都民の命を危険にさらすことになる」と強調しました。
参加者は「『合唱もできない時に五輪開催はおかしい』との声が寄せられた」「都は五輪指定病院でどのような機能を行わせるか情報を明らかにしていない」などと指摘しました。
都総務局の猪口太一総合防災部長は「署名にある内容も含め、さまざまな課題があると認識しており、都民の声を受け止め対応したい」と答えました。
(2021年5月26日付「しんぶん赤旗」より)