外環道陥没・空洞を追及/都議会委で原田あきら・里吉ゆみ氏が批判

パネルを示して質問する里吉ゆみ都議(右)=16日、都議会環境・建設委員会(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の原田あきら、里吉ゆみ両東京都議は16日の都議会環境・建設委員会で、東京外環道(練馬区―世田谷区間)で地表陥没・地下空洞が相次いで生じた問題を追及しました。

原田氏は、都の環境影響評価(2007年)でトンネル工事による「地盤沈下は生じない」としていたこと、掘削を滑らかにするために地盤に注入する気泡材を大部分シールドマシンに回収するとしていたのに、実際には回収できず、土砂を過剰に掘削したことを告白。「ずさんな調査、施工が事故の最大の原因ではないか」と批判し、都市計画法の事業認可延長を認めないよう求めました。

里吉氏は、調布市内の住民説明会について、国と高速道路会社が直近地域の住民に限定し、メディアも締め出していると批判。世田谷区長が陥没のメカニズムを説明するよう求めていると紹介し、「他地域でも説明会を早急に開くよう事業者に求めるべきだ」と迫りました。補償についても集団交渉を一切拒んでいるのをやめ、被害住民連絡会との対話に応じるよう求めました。都建設局の福島真司・三環状道路整備推進部長は「丁寧な説明、対応を事業者に求めている」と繰り返しただけでした。

(2021年3月19日付「しんぶん赤旗」より)