日本共産党の白石たみお東京都議は9日の都議会予算特別委員会で、都心を航空機が低空飛行し住民から苦情が相次いでいる羽田空港新ルートの中止を小池百合子知事に求めました。
白石氏は、羽田空港の航空機騒音問題で、国交省航空局がパイロット協会に宛てた通知で騒音の苦情を出した住民を「過敏型」「自己中心型」などに分類しクレーマー扱いにしていると批判。見解を求められた知事は「ご意見として伺っておく」と答えただけ。
白石氏は、ボーイング777型機のエンジン部品落下事故(2月、アメリカ)などを示し、同型機の飛行禁止を国に求めるよう要求。上野雄一都技監は国の対応などを説明したにとどまりました。
白石氏は、国の「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」は都心低空飛行回避を検討しているのか、羽田への進入12案のうち都心上空を飛ばない案はあるのかと質問。上野技監は「現在の滑走路の使い方が最も効率的と判断された」と都心低空飛行ルートを容認しました。
白石氏は検討会が都心・品川区上空飛行ルートを固定化するものだと批判。「事故が起こってからでは遅い。きっぱりと羽田新ルートの中止をもとめるべきだ」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2021年3月12日付より)