参考人「開発・投資 環境考えて」/参院資源エネルギー問題調査会で山添拓議員が質問

山添拓 参院議員

参院資源エネルギー問題調査会は10日、「地域偏在など資源を巡る国際動向」について参考人質疑を行い、日本共産党の山添拓議員が質問しました。

山添氏は、資源供給を求める先進国が途上国で乱開発を進めた歴史を繰り返さないために何が必要かを質問。東京大学の縄田和満教授は「先進国は、搾取や環境の問題まで考えて開発・投資を行わなければならない。資源国への技術開発や国際協調も求められる」と述べました。

また山添氏は、資源のリサイクルやリソースなど、廃棄・循環まで見越した開発が国際的な投資の判断要素として重要ではないかと指摘。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの清水孝太郎氏は、国際的にも今後、循環経済にのっとったビジネスモデルでなければ国際資本調達で課題が生じると述べました。

山添氏が、清水氏の配布資料で「資本主義の限界」と記していることを問うと、清水氏は「資本主義は無限のリソース利用を前提に発達してきたが、資源には制約があり、株式会社の理論の枠外で資本横断的な取り組みが必要という意味だ」と説明しました。

(「しんぶん赤旗」2021年2月19日付より)