日本共産党東京都委員会

築地・巨大開発… 公約破り 小池都政どう見る/和泉なおみ都議団幹事長の発言から

和泉なおみ 都議団幹事長
和泉なおみ 都議団幹事長

小池百合子都政の4年間をどう見るのか-。
6日に開かれた日本共産党都委員会総会での和泉なおみ都議団幹事長の発言(要旨)を紹介します。

宇都宮さんで流れ変えよう

小池都政の4年間を見てきたものとして、これ以上都政を任せるわけにはいきません。

今回の都知事選挙は9年ぶりの任期満了選挙です。石原慎太郎元都知事が任期途中に知事の椅子を投げ出し、続く猪瀬直樹、舛添要一の2人の知事は政治と金の問題で辞職し、都政の刷新を求める声が広がりました。

福祉は不十分

小池知事は反自民の改革者としてふるまうことで期待を集めて当選しました。しかし、公約を裏切り、都民が期待する都政の改革は実現しませんでした。

石原都政の下で切り捨てられてきた福祉施策は極めて不十分です。

特養ホームの待機者は約3万人で高止まりなのに、今年度予算で特養ホーム、介護老人保健施設、認知症高齢者グループホーム、地域密着型サービス、いずれの施設整備予算も大幅に減額しました。

高すぎる国民保険料国保税の負担軽減のための子ども均等割を引き下げも、制度設計は国の責任だと繰り返し、取り組む姿勢をみせません。

待機児童ゼロは実現しないまま、認可保育園などの保育サービス整備目標をこれまでの年間2万1千人から1万4千人に引き下げました。

都政の3つの大問題となっている都立病院公社病院の独法化、カジノ誘致の検討、羽田新ルートでも反対の声があるのに推進。
「都民が決める。都民と進める」という公約とは真逆のものです。

築地市場では市場機能を残すという公約を投げすて、築地に新たに卸売市場を整備することはないと言い切りました。

就任当初、小池知事は「あふれんばかりのぜい肉をつけてしまった巨大な肥満都市東京」と発言しました。
しかし、ぜい肉をそぎ落とすどころか、巨大開発を推進。大型道路建設も見直しません。

情報公開の公約も守られていません。五輪選手村の土地価格決定のプロセスも、カジノ調査の中身も、提出資料は肝心な部分が真っ黒に塗りつぶされた「のり弁」の状態です。

新型コロナ感染症での対応について、開会中の都議会定例会で、PCR検査について、知事は「必要な検査は実施されていると認識している」という驚くべき答弁を行いました。
国の専門家会議が感染数の急増に十分対応できなかったと反省しているのに、「PCR検査は少なすぎる」という認識さえ示しません。

知事は出口戦略に向けたロードマップで自ら示した、1日1万件のPCR検査の体制をいつまでに整えるのかという質問にも答弁しませんでした。

保健所統廃合で保健所機能が弱体化してきたのに、知事は保健所は再編整備の過程で機能強化を図ってきたと事実をあべこべに答弁しました。

感染拡大防止協力金も6月2日時点で支給は申請の2割にとどまっています。

昨日都議団に相談してきた方は4月25日に支給申請した協力金がいまだに支給されない。貯金も底をつき、家賃も払えない、と話しました。

持ちこたえきれずに廃業した事業者も多い。不況にあえぐ事業者に、審査は後回しにして直ちに支給するべきです。

協力金支給の遅れに、知事からは反省の言葉もありません。

命第一の都政にこの間、明らかになったのは第2波に備えるとか、都民の命を守るとかいくらいっても、これまでの都政のあり方を改めるつもりはないということです。

医療や公衆衛生をはじめ、保育、高齢者福祉、障害者福祉など人と向き合う現場には、日ごろから十分に人を配置し、予算を重点的に振り向けることが重要です。

小池知事は、そこに正面から向き合わない。都民の命と暮らしを守るという立場を貫く姿勢がありません。

今回の都知事選挙は小池都政のもとでも変わることのなかった都政の流れを今度こそ変える選挙です。
都議団は都民のみなさんと力を合わせて宇都宮健児さんとともに都民の命暮らし、福祉第一の新しい都政をつくるために全力をあげます。

(2020年6月9日付「しんぶん赤旗」より)