【FREE調査】13人に1人「大学やめる」検討 “コロナ禍影響 国は学生守る緊急対策を”

新型コロナウイルスの感染拡大が与える影響について、学生でつくる「高等教育無償化プロジェクトFREE」(FREE)は22日、約500人の学生から集めた実態調査の中間結果を報告しました。

新型コロナウイルスによる、学生生活への影響を告発するFREEのメンバーら=22日、参院議員会館(WEB版「しんぶん赤旗」より)

約6割の学生が、アルバイト収入が「減った」「なくなった」、家族の収入も約4割が「減った」「なくなった」と答え、13人に1人が「大学をやめる」ことを検討していると回答しました。

調査はインターネットで行い、119の大学や専門学校に通う学生514人から集めました。

FREEは、緊急提言も発表。国の責任で

▽すべての学生に一律で授業料の半額免除を行う
▽学生アルバイトに対して休業補償を行う
▽奨学金返済の猶予

などを求めています。

参院議員会館で行われた会見でFREE代表の岩崎詩都香(しずか)さん(東京大学4年)は、「コロナ禍によって、高学費の負担がさらに重くなり、深刻な事態になっています。学生を守る緊急対策が必要です」。

事務局長の齊藤皐稀(こうき)さん(東洋大学3年)は、こうした深刻な実態が生じている根本には、学生に高負担を強い続けてきたことがあると語り、「あらためて教育は権利であるということを発信していきたい」とのべました。

日本共産党から畑野君枝衆院議員、山添拓参院議員が同席しました。

(2020年4月23日付「しんぶん赤旗」より)