【横田基地】輸送機が強襲着陸訓練/滑走路以外で初

米空軍C130J輸送機

誘導路を使い強襲着陸訓練をする米空軍C130J輸送機=3月26日、東京・横田基地(米国防総省動画画像配信サービスDVIDSより)

在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域)で同基地配備の最新鋭の米空軍C130J輸送機が、滑走路以外で初の強襲着陸作戦訓練をしたことが、3日までにわかりました。

強襲着陸作戦は、最前線に物資や兵員を輸送するために不整地や整備されていない滑走路に強行着陸するもの。

横田基地が、米軍が軍事作戦する地域への輸送拠点として強化されています。

横田基地の米空軍第374空輸航空団が3月30日に公表したニュースによると、訓練は同26日に、滑走路東側に平行するフォックストロット誘導路で実施。
目的は、短距離で狭く込み合い地上に線の表示が近い場所での着陸に熟達することです。

横田基地には、メイン滑走路と同誘導路に強襲着陸帯が設けられています。
旧型のC130Hが、同誘導路で1991年~2001年まで訓練していましたが、その後は、メイン滑走路を使用していました。

米空軍のC130輸送機の機長は大重量、夜間の暗視ゴーグル着用などを含め半年間で12~20回の強襲着陸訓練を義務付けられています。

米太平洋空軍は2017年から、前方展開しているあらゆる部隊に、潜在的な有事に備え、緊急に輸送支援を実施する「迅速戦闘業務」(AEC)態勢の強化を図っています。

2月には、横田基地とアーカンソー、テキサス両州のC130部隊も参加して三沢(青森県)、横田、沖縄県の嘉手納、普天間の各基地でAEC訓練を実施。

今回の強襲着陸訓練もAEC態勢強化の一環です。

(2020年4月4日付「しんぶん赤旗」より)