「桜」招待者名簿 2003年に一部開示/山添拓議員の指摘裏付け

参院予算委員会理事懇。左手前は山添拓議員=20日、国会内(「しんぶん赤旗」提供)

内閣府は20日、「桜を見る会」の招待者名簿が2003年に情報公開請求に基づいて一部開示されていたことを明らかにしました。

参院予算委員会理事懇談会で、「昨年の名簿について情報公開請求があり、一部を開示した」と記された2004年2月13日付の内閣府大臣官房人事課の事務連絡文書を提出しました。保管元は不明で、調査するとしています。

招待者名簿の開示例をめぐっては、日本共産党の山添拓議員が1月30日の同委員会で「2003年に一部開示した例がある」と追及し、内閣府の大塚幸寛官房長は「保存期間の範囲内で確認した結果、なかった」と答弁していました。

開示された文書で、山添議員の指摘が裏付けられた形です。

山添議員は同質疑で、内閣府が各省庁に招待者の推薦を求めた事務連絡には、情報公開請求があれば「開示請求の対象とされたことがあ(る)」と記されているとして、「(招待者は)開示が前提だ」と指摘。
招待者の開示を「個人に関する情報だ」として拒む安倍晋三首相の説明は成り立たないと迫っていました。

2004年2月の文書は、「今後は氏名や役職も含めて名簿全体を公開するということも考えられます」とも記していました。

山添議員は、「質疑で取り上げた事務連絡では、『開示請求の対象とされたことがある』とある程度だったが、2004年の文書には、『名簿全体の公開』の可能性にも触れている。『個人の情報だから』という安倍首相の答弁の前提を崩す文書だ」と強調しました。

内閣府は20日、「桜を見る会」の2019年開催分の決裁文書など、野党が要求してきた文書の一部も開示しました。

(2020年2月21日付「しんぶん赤旗」より)