東久留米市議会は、第三回定例会の最終本会議(9月25日)で、しんかわ保育園の募集停止時期を延期する議員提案「東久留米市立保育園条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例案」を審議しました。昨年来三度目の野党共同提案で、1票差で否決だったものの、市民の声が議会に届いたことを表しました。
 議員提案の背景には4月の統一地方選挙で、並木克巳市政を支える市議会与党が、定数22に対して10議席しか獲得できなかったことがありました。
 野党共同提案の提出について村山順次郎共産党市議団幹事長は、「野党共闘時代にふさわしい健闘でした。これからも、市民の願い実現のために、一致するところから共闘をつくっていきたい」と述べます。

1票差まで迫る
 議員提案は市が市立しんかわ保育園の廃園(段階的募集停止による民間化)を打ち出した2016年3月の実施計画を見直し、同園の募集停止を待機児童の状況に合わせて、1年繰り延べするものです。
 提案説明に立った未来政策フォーラムの梶井琢太市議は、「しんかわ保育園の1歳募集15人分を差し引けば、来年度には小規模保育施設や定員増で37人分の新たな確保策が市から示されたことを評価しても、1・2歳児でなお、おおむね13人の待機児が出る可能性がある」と指摘。
 「来年度の待機児童解消を、少しでも促進するため、2016年3月の市長判断をいま一度反復し、しんかわ保育園の段階的募集停止を1年繰り下げるものです」と提案しました。


 賛成討論に立った共産党の永田雅子市議は、「共産党市議団は、市長が策定した『東久留米の保育サービスの施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画』に記されている公立保育園全園廃園計画には反対です」としたうえで、野党共同提案に賛成する意見を述べました。
 永田市議は、「国も18年度末から20年度末までの3年間で、女性就業率80%に対応できる32万人分の保育の受け皿を整備するとしていることに留意するよう、(区市町村に対して)言っている」ことを示し、保育の受け皿の充実を求めることには賛成だとの考えを示しました。「少なくとも来年度の1歳児募集停止は見送るべき」と議員提出議案に賛成の立場を表明しました。議員提案への賛成は共産(4)、未来政策フォーラム(2)、市民自治フォーラム(2)、無所属(2)の10人です。
 議員提案への反対討論は宮川豊史市議(久留米ハートネット=一人会派)が行いました。反対は自民クラブ(5)、公明党(5)、久留米ハートネット(1)でした。
 他方、9月12日に開かれた厚生委員会では、公明党の阿部利恵子市議が永田市議の議員ニュースに書かれた公立保育園存続を求める政府要請の記事を強く批判し、「市の計画を支持する」と述べていました。
 永田市議は同委員会で「市立保育園の施設整備費、運営費の国の補助が打ち切られたことが、待機児解消の障害となっています。市も市長会などを通じて補助復活を国に要請すべき」と求めています。
 70年代に建設された市立保育園が建て替えの時機を迎える中で、国の補助復活は切実です。共産党都議団は2017年7月、都知事に対し、都として公立保育園の施設整備費や運営費の補助を行うよう求めました。