東京外環道の酸欠気泡漏れ “シールド掘削中止を”

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東京外郭環状道路地下トンネルのシールド工事で、大泉ジャンクション(東京都練馬区)周辺の白子川に空気が漏れ出した問題で、日本共産党都議団(曽根はじめ団長、18人)は26日、漏れ出た空気の酸素濃度が低く険だとして、シールド工事の中止を国に要請するよう小池百合子都知事に申し入れました。

申し入れでは、国など事業者の簡易測定で気泡自体の酸素濃度が7.3~20.9%だ ったことに触れ、濃度73%という危険な水準の「酸欠空気」が漏出していたことは 「看過できない」と指摘。
空気が漏れ出た以上、工事をただちに中止するとともに、測定結果の詳細公表や説明会の開催、住民の意見聴取の実施を国に求めるよう要望しています。

とや英津子都議は「国は『酸素濃が分からない』として工事を止めてこなかったが、簡易測定結果は酸欠で危ない水準だったことが分かった。測定結果の詳細の公表を求めるべきだ」と発言。

原田あきら都議は「空気が漏れ出た箇所の付近でフェンスが張られ、住民から見ることができなくなっている。住民が見られるようにすべきだ」と訴えました。

都建設局三環状道路整備部の有江誠剛整備推進課長は「申し入れの内容は国に伝える」と答えました。

(2019年9月29日付「しんぶん赤旗」より)

icon-arrow-circle-right 東京外環道のシールド工事で再び漏気が発生したことに関する申し入れ