【大島・台風被害】山添拓議員らに被災者 “復旧いつ、費用は ・・・”

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台風15号は東京都の島しょ部にも大きな被害をもたらしました。

19日、大島町の被害調査に入った日本共産党の山添拓参院議員らに、被害にあった住民が窮状を訴えました。

はがれ落ちた壁やはずれたサッシなどが散乱する被災者宅の2階を見せてもらう山添氏=19日、東京都大島町(「しんぶん赤旗」提供)

同町の住家被害は20日午前10時時点で、全 壊3棟、半壊76棟、一部破損399棟です。

被害が大きかった南部の差木地(さしきじ)の男性 ( 58 )宅には折れた電柱が倒れかかり、2階は天井や壁がはがれ落ちました。1階で何とか生活していますが認知症の母親から目が離せず、家を片づけるのにも苦労しています。

北部でも、被害にあった住民から「業者から工事予定の連絡すら来ず、いつ直せるかわからない」(元町港そばの土産物店)などの声が聞かれました。

元町の男性 (64)が営むペンショ ンでは、1枚8万円超の網入りガラスが何枚も割れ、ひびが入ったガラスには、フィルムを張る応急処置をしています。
吹き込んだ雨風でエアコン3台、冷蔵庫2台、洗濯機、生ごみ処理機などが壊れ、濡れた冬ふとんは120枚以上も捨てました。
防水シートがはがれた屋上だけでも復旧に400万円かかります。

男性は「いつもの台風被害は売り上げがないだけだけど、今回は…。直すのに総額いくらかかるのか、 計算したくもない。正直、泣きたいよ」と心の内をあかしました。

(2019年9月21日付「しんぶん赤旗」より)