都議会が閉会/藤田りょうこ都議が討論 小池知事の築地再開発批判  

東京都議会第2回定例会が19日閉会しました。日本共産党の藤田りょうこ都議は本会議の討論で、「築地は守る」公約を破って築地市場跡地(中央区)を国際会議場などに再開発する小池百合子知事の「まちづくり方針」を批判。

討論する藤田都議=19日、都議会本会議(「しんぶん赤旗」提供)
民間企業の利益優先の再開発ではなく、築地市場の歴史を引き継ぎ、都民と市場関係者、場外市場から歓迎される街づくりを求めました。

藤田都議は、小池知事が2017年6月の都議選告示3日前に「市場機能を確保する」と表明したにもかかわらず、今年3月の「まちづくり方針」で「築地に都として卸売市場を整備することはない」と明記したことに触れ、「知事の公約違反がいっそう明確になった」と告発しました。

方針素案に対する都民の公募意見202件中、知事の公約違反への批判や、市場整備を求める声が70件以上寄せられたのに、知事が都民の声を受け止める姿勢を示さなかったと指摘しました。

藤田都議は2020年東京五輪について、「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会」を掲げるオリンピック憲章と国連SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた跳躍台とすることを提起。
都が都有地を選手村用地として大手デベロッパーに格安で売り渡し、五輪後に高級マンションとして販売することを批判し、都営住宅など低家賃の住宅を整備するよう求めました。

(2019年6月20日付「しんぶん赤旗」より)