【外環道大深度 大型掘削機が発進】外環道工事やめよ~山添拓参院議員らが抗議「地上にリスク不合理」

東京外環道(練馬区~世田谷間16キロ)の大深度(40メートル以上の深さ)トンネル工事のシールドマシン発進式が26日、大泉ジャンクション(JCT)予定地(練馬区)で行われました。

外環道の工事をめぐっては、昨年の5月以降に、すでに同マシンが発進している東名JCT(世田谷区)付近を流れる川から工事由来の酸欠空気の漏出などが発生。
地表に影響を及ぼさないとした大深度地下利用の前提が崩れていると指摘されています。

発進式に出席した小池百合子東京都知事はあいさつで、今後の用地取得について「積極的に支援していく」と話しました。

道路合流部の建設工法をめぐって談合も

東京外環道建設のトンネル掘削のためのシールドマシンの発進式が強行されたことに対し26日、工事予定地住民がつくる外環ネットが、発進式典に対する抗議宣伝を行いました。

外環道工事に対する抗議宣伝を行う山添拓参院議員(左から2人目)と参加者ら=練馬区議団撮影
日本共産党から、山添拓参院議員の他、宮本徹衆院議員秘書、とや英津子都議、練馬区をはじめ計画地域の区議や市議らが参加し、ともに訴えました。

山添議員は、世田谷区の野川で酸欠空気の気泡が出たことなどから、地上への影響が出ないとは言えないと指摘。
「例え工事に賛成の人でも、地上の人にリスクを負わせるべきではないという点では一致できるはずだ」と中止を呼びかけ、道路合流部の建設工法をめぐって談合が起きていると告発しました。

青梅街道インター事業認可取り消し訴訟の原告の川原成雄さんは「不合理な工事に対し、私たちは土地の買収には応じないと声を上げている。小池知事は都民の意見を聞くべきだ」と訴えました。

(2019年1月26日付「しんぶん赤旗」より)