東京 から 本気の共闘、躍進の大波を 迫る地方選・参院選へ 日本共産党が演説会

2018年11月26日

東京 から 本気の共闘、躍進の大波を 迫る地方選・参院選へ 日本共産党が演説会
 首都東京から全国を引っ張る日本共産党躍進の大波を─。同党東京都委員会は14日、志位和夫委員長を迎えて、来年連続して行われる統一地方選・参院選に向けた演説会を「府中の森芸術劇場」(府中市)で開きました。都内各地から駆けつけた約2700人の聴衆で、第2会場までぎっしり。「110万票以上、20%」の得票で共産党を大躍進させ、市民の暮らしを守り、野党の「本気の共闘」で安倍政権の打倒をと意気込みあふれる訴えに、会場は熱気に包まれました。(長沢宏幸)
 
 ステージには、たすきをかけた予定候補、約200人がずらり。新人を代表して杉並区の野垣あきこ予定候補、現職議員を代表して清瀬市の佐々木あつ子市議団長が力強く決意を表明(2面に掲載)。市民の暮らしを守るために市議選で1増、議席占有率25%に挑戦するとの佐々木市議の意気高い決意に、会場は「おー」とどよめき、激励の拍手が送られました。
 
 東京を活動地域とする参院比例の小池晃書記局長、同東京選挙区(定数6)の吉良よし子参院議員も候補者として、連続する2つの選挙の必勝を訴えました(別項)。
 
 大きな拍手に迎えられた志位委員長は、来年の連続選挙について「安倍政権退場の審判を下すとともに、日本の進路が大きく問われるたたかいになる」と強調。沖縄県知事選での勝利や消費税増税問題などを通して浮き彫りになった米国いいなり、財界中心の安倍政権の異常な姿に言及しました。
 
 また、憲法尊重・擁護義務に違反し、三権分立も蹂躙して国会議員に9条改憲の号令をかける、安倍首相による常軌を逸した改憲暴走を強く批判しました。
 
 そのうえで志位委員長は、安倍政権を打倒するには、市民と野党の本気の共闘しかないと明言。来年の参院選で、32の1人区全てで「本気の共闘」が実現すれば、31選挙区が自民党の改選議席なだけに、大変動を起こせると力説しました。さらに、そのうねりは複数区、比例区にも連動し、自公とその補完勢力を少数に追い込むことができるし、その後、野党が主導権を握って解散・総選挙に追い込み野党連合政権につながると情勢を分析。そのためには、日本共産党の躍進が必要であり、まずは統一地方選だと訴えました。
 
 志位委員長は、東京の地方議会での政党の対決構図や、住民要望を実現してきた日本共産党の議席の値打ちを紹介。統一地方選での全員当選、続く参院選では全国で比例「850万票、15%」、東京では「110万票以上、20%」を必ず獲得し、「首都から全国を引っ張る日本共産党躍進の大波を」と熱く訴えました。
 
 演説会では立憲民主党東京都連合、自由党東京都総支部連合会、社民党東京都連合のメッセージが紹介されました(2面に掲載)。
 
 
日本の未来かかる選挙 小池晃書記局長
 私は2013年の参院選比例代表でみなさんのご支援で議席を取り戻し、あれから5年4カ月、予算委員会などで32回安倍首相と直接対決をしてまいりました。3年前からは市民と野党の共闘という、新しいステージでの仕事が始まりました。沖縄県知事選では「本気の共闘」がその威力を見事に発揮。しかし、ここからが正念場です。引き続きこの仕事をやらせてください。
 
 安倍政権は問題が噴出しています。口利き疑惑、国会答弁立ち往生。安倍首相は全員野球と言ってるが、ほぼ全員エラー内閣ではないでしょうか。一刻も早く退陣を迫っていこうではありませんか。
 
 何と言っても憲法改悪を許さないことです。安倍首相が改憲の旗を振るほど、変えてはいけないという世論が増える。国民が全く望んでいないものを、憲法に縛られている政権与党が自分を縛る憲法を変えるということ自体、立憲主義の根本的な否定ではないか。
 
 貧困と格差が広がる、消費税増税などとんでもありません。消費税を上げて年金を下げるなんて江戸時代の悪代官でもやらない。財源がないというが、軍事費は6年間連続で増額で、来年度は5兆5千億円、一機2000億円を超えるイージスアショア、F35ステルス戦闘機に1機150億円、こういうものこそ見直すべきではないか。
 
 史上最高の利益を上げている大企業の減税をやめれば、社会保障の財源はできる。それこそ財政と経済の好循環。来年10月からの増税なんてとんでもない。この一点で力を合わせようではありませんか。増税するならアベノミクスでもうけた富裕層です。
 
 あらゆる面で破たんしている安倍政権を打倒して、自民党政治に代わる新しい政治をつくっていこうではありませんか。その安倍政権の命運は野党が本気の共闘ができるかどうかにかかっています。国会では、野党の共闘が力強く前進しています。20本の法案を共同提出しました。
 
 「本気の共闘」とは、お互い候補者を立てあって、お互いに応援すること。これでなければ勝てません。豊かな共通政策も必要です。連合政権についても、前向きな合意が必要です。来年の参院選1人区で「本気の共闘」を実現すればそのうねりは東京をはじめ全国に広がっていきます。安倍政権を追い詰めていくことができます。
 
 沖縄県知事選では辺野古新基地建設反対という明確な旗印を掲げ、オール沖縄の力、国政野党がそろって支援する本気の共闘の威力が発揮されました。沖縄のようにたたかい、沖縄のように勝とうではありませんか。
 
 市民と野党の共闘を絶対に裏切らない、96年ぶれない政党、この党が強く大きくなれるかどうかに、市民と野党の共闘の明日、日本の未来がかかっています。何としても日本共産党を強く大きくしていただいて、必ず来年の連続する選挙に勝たせてください。心から訴えます。日本の夜明けは東から来ます。日本の夜明けは東京から、党と後援会の底力を発揮して、日本の政治を変える結果を出そうではありませんか。
 
 
ブラック政治変える 吉良よし子参院議員
 この6年間、繰り返される強行採決を前に、こんな民主主義破壊を見るために国会に来たのではないと、何度こぶしを握ったか分かりません。
 
 安倍政権は「働き方改革」で、月100時間残業を容認し、過労死を増やす悪法を強行しました。
 
 愛する家族を過労死で奪われた遺族は「地獄の苦しみは私たちだけでたくさん」と傍聴に来ました。電通で過労自殺した高橋まつりさんのお母さんは、強行採決を見て遺影に「これがおまえを追い詰めた国の姿だ」と語り続けました。
 
 それでも遺族は「働く人の命を守る制度をつくるまであきらめない」と語りました。私もあきらめません。あきらめなければ、必ず道が開けることを国会で学びました。私は2015年、安倍首相と直接対決し、違法を繰り返すブラック企業名公表を実現させました。これは労働者、国民のあきらめないたたかいと共産党との共同の成果です。これで終わるわけにいきません。全国のブラックの職場を“ホワイト”に変えていきたい。命を守る仕事を私にさせてください。
 
 共産党は住民に寄り添って、その声を届ける政党です。私も築地市場の豊洲移転、外環道、特定整備路線、羽田低空飛行問題、横田基地へのオスプレイ配備など東京の問題を取り上げ、学費値上げや奨学金、ブラック校則に苦しむ声を国政に届けてきました。改憲するなの声も届けています。
 
 国民の声を聞かず個人の尊厳を踏みにじるブラック政治は許しません。統一地方選での全員当選、参院選での比例7議席確保と東京選挙区での再選へ頑張り抜きます。一人ひとりの人生がキラキラ輝く政治を実現するため、みなさんと力を合わせて頑張ります。