【2019年参院選】吉良よし子・参院議員の記者会見全文(大要)

2019年参院選東京選挙区候補として記者会見する吉良氏=13日、都庁
2019年参院選東京選挙区候補として記者会見する吉良氏=13日、都庁
12月13日、2019年参院選東京選挙区に立候補することを発表した吉良よし子・参院議員の記者会見全文(大要)を以下に掲載します。


吉良よし子です。
2013年の選挙では、緒方靖夫さん以来、12年ぶりに東京選挙区で共産党の議席を勝ち取りました。この重要な東京の共産党の議席を、1年半後の選挙でも必ず守り抜く決意です。

1. ブラック企業ゼロへ

私は、この4年半、貴重な議席を最大限活かす活動をするため努力をしてきました。
まずは公約実現です。
とりわけ、就職氷河期世代として訴えてきた「ブラック企業」や雇用の問題です。
この問題については国会の中でもこだわって、様々な労働問題を取りあげ続けました。ブラックな現場で働く労働者や、過労死遺族の皆さんなどの声を聞き、論戦しました。
その結果、ブラック企業の企業名公表、固定残業代制をめぐる求人票の表示問題で、政府を動かすことができました。
これは、「ブラック企業は許さない」と私を国会に送り出していただいた皆さんとともに勝ち取った重要な成果だと思っています。

2. 若い世代の声を届ける

また、私の議席は、若い世代・子育て世代の代表する議席でもあります。
とりわけ東京には大学進学や就職を機に上京してきた若者がたくさんいます。
20代・30代の若者の8人に1人が東京で生活しています。そういう世代の問題を取りあげることも意識的にやってきました。
18歳選挙権が実現して以降、若者の政治参加に注目が集まりましたが、私がその世代の若者と接して実感しているのは、若い世代は様々な困難にぶつかっているし、今の社会や将来に対する漠然とした不安も持っているということ。
しかし、それを具体的な「要求」として意識していないということ。
そういう、若い世代の「要求にならない声」を届ける努力もしなくては、という問題意識があります。

そんな問題意識から先の特別国会では「髪の毛の黒染め強要問題」を取り上げました。
これは大阪府立高校だけでなく、全国で起きている問題です。報道によって、「私も」という声がネット上にあふれました。
大臣は私の質問に「個性を尊重するのは当然」と答えました。これは、全国の理不尽な「指導」に苦しんでいる子どもたちを救うための大事な一歩だと思っています。同時に、こうした論戦を通じて、若者にとって身近な校則、「生徒指導」。そういう身近な生活を変えていくことが政治だと言うことも訴えていきたいと思っています。

3. 都民、国民とともに安倍政権打倒へ

さらに、東京選出の議員として都民のくらし・命を守る論戦の先頭に立ってきました。原発、憲法問題など安倍暴走政治に怒る市民の皆さんとともに暴走と対決し、憲法審査会などで、憲法を守り活かす論戦にも全力でとりくんできました。
2013年の選挙で70万3901人の票を投じて下さった東京の皆さんはもちろん、その後も東京中で、全国で応援して下さっている皆さんの声を国会に届け、政治を変えるために力を尽くしてきた4年半でした。

しかし、まだまだ道半ばです。
雇用で言えば、政府が「働き方改革」を打ち出していますが、それは「ブラック企業」をなくすどころか、「ブラック企業」を助長させ、長時間残業をはじめとした違法行為を合法化するものです。届けたい若い世代、子育て世代の声もまだまだあります。
東京都でも、築地の豊洲移転、外環道、羽田空港の新航路など、都民のくらしや命を危険にさらす問題が進んでいますし、安倍政権の暴走は続いています。

4. 改憲阻止と再選へ向けた決意

私が何より見過ごせないのは、改憲の動きです。
実際、私の国会議員としての4年半は、安倍政権による憲法を踏みにじる暴走政治とともにありました。秘密保護法、戦争法(安保法制)、共謀罪・・・そして今度の明文改憲。
安倍首相は「積極的平和主義」とか「平和安全法制」など、「平和」と連呼しながら憲法を踏みにじり続け、憲法自体も壊そうとしています。
しかし、私は「平和」とは、憲法で自衛隊を明文化することや、自衛隊を海外に派遣すること、軍事力によってつくりだすものだとは思いません。
「平和」とは、どんな争いも力で解決しないことです。おなかいっぱい食べる、安心して眠る、自由に学び、自由に発言できる。そういう日常生活こそが「平和」であり、この世に生まれたすべての人の命を大切にし、喜びあうところから始まるのだということを強く言いたいと思います。
これは、2歳の子を育てるひとりの親としての実感でもあります。

だからこそ、その「平和」を踏みにじる安倍政権の改憲は許せないし、発議をさせない。そのために、ありとあらゆる市民の皆さん、野党の皆さんと力をあわせてまいります。

そして、必ず、1年半後の参院選でも憲法を守り活かす東京の議席を再び勝ち取るために全力をあげる決意を申し上げ、再選に向けた決意表明といたします。  

以上