憲法、築地、暮らしで激突 共産党躍進で自公に審判 都議選が火ぶた 7月2日投票

2017年6月26日 , ,

23日告示の都議選(定数127)は7月2日の投票日にむけて激烈なたたかいがくり広げられています。共産党が主張する築地市場(中央区)の現在地再整備で食の安全・安心を守るのか、自民、公明両党が推進する深刻な汚染が残る江東区豊洲への移転を許すのか―。都議選は都政の闇をつくってきた自民、公明と都民第一の都政・都議会を目指す共産党との対決を軸に大激戦です。

「最後まで頑張り抜いてこそ勝利できる。支持の輪を広げに広げ抜いてください」。日本共産党は志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ、幹部、国会議員が連日、都議候補を応援。支部・後援会は宣伝、支持の拡大に全力で取り組んでいます。
共産党は36選挙区に37人(新11、元1、新25)の公認候補を擁立、3選挙区(千代田、青梅市、小金井市)で3氏を推薦、2選挙(中央区、北多摩2区)で2氏を支持し、全員勝利を目指します。
都議選では、大型開発優先の税金の使い方を変えてつくる財源で、待機児童解消へ認可保育園9万人分の増設や、特別養護老人ホームの増設をはじめとする高齢者福祉の拡充、高すぎる国民健康保険料(税)の一人1万円の引き下げ、シルバーパスの改善など、都民の切実な要求を実現するとの共産党の公約への期待が大きく広がっています。
また、安倍晋三首相の改憲発言や、自民、公明、維新による「共謀罪」法の強行、「森友」「加計」両学園疑惑への怒りが沸騰する中、「共産党の躍進で自民、公明に審判を」との訴えに共感も広がっています。
期待の声を紹介します。

 

都議選へ期待の声

「平和憲法守る人こそ」

目黒区の共産党候補、星見てい子さんの応援で、今回、生まれて初めて街頭で演説しました。
私はベトナムの歴史を専門に、長く考古学を研究してきました。その立場からみれば、100万年単位の人類史のスパンのなかで、戦争の痕跡が遺跡からみつかるのは数千年前からのことです。暴力は古い過去からあったかもしれませんが、戦争はごく最近に生まれたもので、人類の発展のなかでなくせる可能性が十分にあるものです。
憲法9条は、日本の戦争の反省に立って、自ら戦争を放棄して、戦争をなくしていく未来を示しています。そんな素晴らしいものを、安倍首相は変えてしまおうとしています。
戦争を準備するとき、政府は必ず、その準備のための法律をつくります。戦前なら治安維持法、いまなら共謀罪がそれでしょう。じつは私の親族も治安維持法の犠牲者です。小学校の教員で、村の青年と勉強会をしていたのが原因で、逮捕・拷問を受け、1941年に33歳の若さで亡くなりました。
政権がいよいよ憲法を変えようと言い出したとき、何も声をあげなくてよいのかという思いで、街頭演説に立ちました。共謀罪の強行後、都民が初めて審判を下すのが都議選です。平和憲法を守ることをきっぱり掲げる人こそ、都議にふさわしい。それが私の思いです。

 

「高齢者の生活防衛に不可欠」

自公政権による年金、介護保険、医療などの改悪の中で、高齢者の生活は先が見えない状態に追い込まれています。食事や衣服費は、いいことではないが節約も可能です。しかし病院や買い物に行くときの交通費は料金が決まっていて節約できないのです。シルバーパスは高齢者の生活防衛にとって大きな意味を持っています。
革新都政の時代には無料だったシルバーパスが自民・公明が推す石原都政になって全面有料化されました。現在、所得が125万円以下の人は千円だが、それを超えると2万510円です。年金暮らしの人にとって大変な負担で、シルバーパスを持たない人のほうが多くなっています。
葛飾区では、シルバーパスの負担軽減を求める署名運動を行いました。和泉なおみ都議も先頭に立ってくれました。5月22日に2500人分を都議会に提出しました。葛飾区議会各会派を回り、共産党と生活ネットが都議会に出していたシルバーパス改善の条例を可決するよう要請しました。
各会派を回ったときはいい感触でした。ところが都議会の採決では自民・公明・民進・都民ファなどが反対して否決してしまいました。なぜ賛成できないのか、土壇場での裏切りに怒りでいっぱいです。シルバーパス改善には、都議選で和泉都議の勝利、共産党の躍進こそ必要だと痛感しました。(シルバーパスの負担軽減を求める葛飾実行委員会呼びかけ人)

 

「認可保育園増設、ママの願い」

いま2歳の娘がゼロ歳の時に、認可保育園に入れずに大変な思いをしました。家に一番近い公立保育園を見学しましたが、「入るのは東大入学より難しい」と言われ、区の窓口では「認可は無理」といわれ、途方にくれていました。
けっきょく娘は認証保育所に、認可園に空きが出るまでの4カ月、通いました。この頃は非正規で働いていて家計も苦しかったので、認証の中では安い保育園を選ばざるをえませんでした。
認証保育所の保育料って栄養士さんがいる園は10万円とか、一番高いところは12万円とか! お金がない家庭の子どもは我慢しろっていう仕組みだと思って、涙が出る思いでした。
娘が入った認証保育園は、建物は古いけれど保育士さんが良い人たちでしたが、ただ、離乳食が配食サービスの外部搬入で、壁に大きな亀裂の入った保育室で冷えたおかゆを食べる娘を見て心が痛みました。保育の質を確保して、安心して通える認可保育園を公立保育園も含めて増やすと言う共産党の政策は、多くのママたちの願いだと思います。
私は正規職で働くようになってお金の心配をしないですむようになりました。非正規で働いていた時は、毎晩家計簿とにらめっこ。どんなにやりくりしても私の食費は日に500円以上はかけられません。実家の援助でやっとやっと、暮らしていたことが忘れられません。安倍(晋三)さん、小池(百合子)さん、女性の活躍というなら認可保育園と正規採用を増やして! どの子にもまともな暮らしをさせてほしい。わたしは共産党を応援します。