有明テニスコート存続へ

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都民要望実る 五輪施設計画を修正

 東京都は6日、2020年東京五輪の競技会場のうち、有明テニスの森(江東区)の整備計画を見直し、一部取り壊すテニスコートを大会終了後に復元する方針を明らかにしました。大井ホッケー競技場(品川区)の野球場も取り壊さず存続させます。
 同日の都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で都オリンピック準備局が報告しました。
 国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルでは、有明テニスの森はセンターコート(有明コロシアム)を含め49面あるテニスコートを五輪大会時に35面に減らす計画でした。都民の要望を受けて見直し、大会時は37面に減らしますが大会後は全面復元します。
 大井ホッケー競技場(都立大井ふ頭中央海浜公園)は、配置を見直して、すべて廃止する計画だった野球場6面を存続。メーンビッチの建設予定地ドッグラン・ゲートボール場については、地元の意見を聞きながら検討します。
 アーチェリー会場(江東区・夢の島公園)は、予選会場と決勝会場の配置計画を変更し、樹木の伐採を大幅に減らすとしています。
 競技会場計画をめぐっては、オリンピック・パラリンピックを考える都民の会や、品川区の軟式野球連盟などが、テニスコートや野球場、緑地の保全などを都に要望。
 日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)は14年5月、新国立競技場計画の抜本見直しとともに、都が整備する競技場の過大な計画を見直して既存施設を活用し整備費用を節約するよう、舛添要一知事に申し入れました。また都議会の質疑で、既存スポーツ施設の保全とともに、都民スポーツ振興を求めてきました。

(「しんぶん赤旗」2015年10月7日付より)