強引な道路計画に反発 特定整備路線 池内議員聞き取り / 北区

静勝寺の住職と懇談する池内衆院議員(中央)と曽根都議(左端)=16日、北区
静勝寺の住職と懇談する池内衆院議員(中央)と
曽根都議(左端)=16日、北区

東京都が「防災」を名目に2020年度までの整備を急ぐ特定整備路線の問題で、日本共産党の池内さおり衆院議員は16日、北区内を通る「特定整備路線」の3本のうち、補助86号線と同73号線の予定地4カ所を調査しました。曽根はじめ都議、党北区議団、吉良よし子参院議員秘書が同行しました。

特定整備路線は、都が震災による「延焼を遮断する」などとして整備を進める都市計画道路です。補助86号線計画地の志茂では、幅6メートルの現道を20メートルに拡幅するため、住民から「50年続けた美容院を取られてしまう。他の場所には移れない」など切実な訴えがありました。

また、赤羽西地域の静勝寺の住職は、同寺が都の指定有形文化財である稲付城跡に建つことを説明し「由緒ある場所であり、無理やりな計画で自然を壊すべきではない」と語りました。

補助73号線の予定地の上十条地域で池内氏らは、多くの商店や住民が立ち退きを迫られるおそれのある十条銀座商店街で対話。住民の女性は、都から文書で「境界確認の立ち会い」を一方的に求められたと憤り「計画に反対する人は多い。なぜ強引なやり方をするのか」と訴えました。

池内氏は「皆さんの思いを受け止め、粘り強く頑張ります」と計画の中止へ全力を挙げる決意を表明し、住民らを激励しました。

(「しんぶん赤旗」2015年1月18日付より)