ボート会場 彩湖(埼玉県戸田市)活用の検討を
東京五輪 共産党都議団が要請

彩湖を視察する(右から)あぜ上、吉田の両都議=11月、埼玉県戸田市

彩湖を視察する(右から)あぜ上、吉田の両都議
=11月、埼玉県戸田市

日本共産党東京都議団は15日、都知事とオリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長あてに、ボートとカヌー競技会場を東京港の中心にある海の森に新設する計画を見直し、埼玉県戸田市の彩湖(荒川第一調整池)に会場を変更することを検討するよう申し入れました。

党都議団は、現在の予定地は海の森と中央防波堤外側埋立処分場に挟まれた水路にあり、高い護岸に囲まれていることから、横から吹く強い海風の影響によって公平なレースを保障できる環境にないと指摘。また五輪後にボート場として活発なりようが見込めず、491億円もの整備費と維持管理費をかけることが適切かどうか問われるとしています。

埼玉県ボート協会会長の戸田市長や戸田ボート場を利用する戸田監督会は、彩湖を五輪の仮設会場として活用することを提案しています。

党都議団は彩湖について関係者からの聞き取りや現地調査を実施。彩湖は十分な広さがあり清水化対策や防風対策も不要であること、整備費も安価と見込まれることなどから、都として活用を検討するよう求めました。

申し入れは、吉田信夫、大島よしえ、あぜ上三和子、小竹ひろ子、徳留道信、里吉ゆみの各都議が行いました。

(「しんぶん赤旗」2014年12月17日付より)