自公連合と対決 期待日増しに
東京12区 池内さおり候補(東京ブロック比例)

日本共産党の池内さおり東京ブロック比例候補(32)をはじめ、公明、生活、次世代の4候補が競う東京12区(北区、足立区の一部)。事実上、自公連合と共産の対決です。自民党政治の転換を訴える日本共産党への期待と関心が日増しに広がっています。


支持を訴える池内さおり候補
支持を訴える池内さおり候補

5日午後5時、買い物客が行き交う北区の田端銀座商店街。池内候補の訴えが響きます。

「消費税10%への先延ばし実施でなく、きっぱり中止を。比例は日本共産党に、この選挙区は池内さおりに。悪政の執行者、集団的自衛権行使容認の『閣議決定』にサインした候補に負けるわけにはいきません」

池内さんは、前回の総選挙で19%を獲得した有力候補です。

総菜屋で買い物していた男性が、「自民党をやっつけないといけない。共産党がんばれ」と握手。「若いね。がんばって」の声もかかります。

公明は組織戦

安倍政権の暴走を与党として、閣僚として支えた公明の太田昭宏陣営。「土曜日まで企業回り、あいさつ回りで、街頭には立ちません」(候補者事務所)と、徹底した組織戦です。ベテラン公明区議が日本共産党区議にぼやきました。「共産党は街頭で訴えることがいっぱいあっていいなあ。軽減税率の話だけでは街頭にも立てない」

一点共闘の力

秘密保護法廃止や原発ゼロのたたかいなど一点共闘で培った運動が選挙でも発揮されています。若者たちを中心に「さおり推し隊」を結成し、ネットでも実際の活動でも全力でサポート。

また、池内候補をスマホで撮り、ネットで独自に拡散する若者もいます。5日田端駅の演説を撮影後に「比例は共産党」の、のぼりを持って宣伝に参加した青年も、その一人。ネット関係の仕事をしています。「ヘイトスピーチ(差別扇動行為)に反対するデモなどで池内さんを知った。運動の仲間だ」といいます。「差別のことを訴える候補は彼女しかいない。どんどん広げる」

民主、維新と選挙区調整をしたとする生活の青木愛陣営。内実は、各党バラバラに比例票の獲得に躍起です。次世代の党の田母神俊雄陣営は、公明党批判を前面に自民・保守票をとろうとしています。集まった聴衆に「公明党 ぶっつぶせ」の三唱を強要する異様さです。


 

医師会長も「頑張って」

東京都北区医師会長・野本晴夫さんの話

池内さおりさんは、若い。就職氷河期といわれた若者の代表として政治の世界でがんばろうとする若さ。応援したくなる。自民党に対抗できるのは、民主でも維新でもなく、共産党だけだ。自民党がめざすのは、すべてを市場経済に任せるもの。1割の金持ちと9割の貧乏人ができる。勝ち組に入ろうとすると結婚しても子どもが足手まといに思わされてきた世代です。その世代の代表として、がんばってほしい。

(「しんぶん赤旗」2014年12月7日付より)