地域分断する「外環の2」

外環の2について質問する大島よしえ都議=12日 東京都議会
外環の2について質問する大島よしえ都議=12日 東京都議会

都議会委 大島議員、計画に反対

東京都議会都市整備委員会で12日、日本共産党の大島よしえ都議は、東京外環道の地上部道路「外環の2」計画について、住民の理解と納得を得られておらず、都市計画審議会にかける段階にはないと反対しました。

都は都市計画された外環の2の練馬区部分の3キロについて、道幅を40メートルから22メートルに変更する案を11月18日の都市計画審議会に出す予定です。

大島氏が、練馬区以外の沿道の区市での住民との合意づくりの状況を質問。都市整備局の山下幸俊外郭環状道路担当部長は、杉並区、武蔵野市では現在も住民との話し合いが継続中であり、三鷹市では話し合いの準備段階であると答えました。大島氏は「他の区市での状況が定まらないままで練馬区のみ先行して計画をすすめるべきではない」と述べました。

大島氏は、練馬区地域住民の「子どもや高齢者が自然に親しむ石神井公園のすぐそばを道路が通ることで、地域が分断され環境が守られなくなる」との訴えを紹介し、都市計画素案の説明会などで「地上部街路はいらない」との意見が根強くあると指摘。住民意見を踏まえたとする都側の答弁に対し、合意が取れていないのは明らかと述べました。

大島氏は練馬区住民の訴えを紹介し、都市計画素案の説明会は「地上部街路はいらない」との意見が根強くあると指摘。住民意見を踏まえたとする都側の答弁に対し、合意が取れていないの明らかと述べました。また「2007年の本線地下化の都市計画変更の際になぜ廃止提案しなかったのか」と批判し、解明すべき問題点も多いとして計画に反対しました。


「外観の2」とは☞

東京都外環道(練馬区ー世田谷区、約16キロ)の地上部道路(練馬区ー三鷹市、約9キロ)として1966年に都市計画決定されました。2007年に外環道が地下方式に変更された後も、都は推進して、沿線住民に立ち退きを迫っています。

(「しんぶん赤旗」2014年9月17日付掲載記事より)

「しんぶん赤旗」日曜版でも外環道について詳しく紹介しています。
「外環道でボロ儲け スクープ ゼネコンの秘策」(4月27日付)