五輪事業費の公表を 都議会特別委で要求

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日本共産党の畦上三和子(あぜがみ・みわこ)東京都議は、10日、都議会のオリンピック対策特別委員会で質疑に立ち、2020年の東京五輪に向け都の会場計画を既存施設の活用含め見直しを検討していることを評価しつつ、すべての施設を再検討するよう求めました。

「再検討に必要」

都議会で東京五輪の会場計画について質疑する畦上都議=10日

都議会で東京五輪の会場計画について質疑する畦上都議=10日

畦上氏は、五輪会場計画の整備費が当初計画の1538億円から4000億円余に膨らむと報道されている問題を取り上げ、「都民がどれだけ税金がつぎ込まれることになるのか不安になるのは当然」と指摘。数値が出ない状況では都議会として具体的な検討ができないとし、都民や議会に公表しないのは大問題だと主張しました。新設するアクアティクスセンター、海の森水上競技場、有明アリーナの3施設の事業費試算を明らかにしないまま、基本設計を強行すべきではないと求めました。

都オリンピック準備局の荒井俊之輸送担当部長は「既存施設の活用は重要」と答弁するにとどまりました。

野球場廃止するな

畦上氏は、五輪後の競技施設の後利用について質問。ロンドンオリンピックの例を挙げ、主要施設を建設する前に大会後の利用について検討することを求めました。都民の意見を聞くとともに、環境アセスメントに配慮した計画の見直しを求めました。さらに野球場が6面も廃止されてしまうホッケー場の建設をやめ、駒沢オリンピック公園などの競技場を活用するよう提案しました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月11日付掲載記事より)