養護教諭定数増やして

全教が吉良氏と懇談

全教養護教員部と懇談する吉良氏(手前左)=10日、参院議員会館(「しんぶん赤旗」提供)

 日本共産党の吉良よし子参院議員は10日、参院議員会館で、前日本教職員組合(全教)の吹上勇人副委員長、養護教育部の松田栄子部長らと懇談し、保健室から見た子どもの様子や学校の現状、子どもたちのいのちと健康を守るため、養護教諭の定数増などについて意見交換しました。

 松田氏は、文部科学省が来年度の概算要求で養護教諭を2人配置とする学校を増やすなど改善が示された一方、「公立の小中学校のみで高校と特別支援学校にはない」と指摘。吹上氏は、貧困家庭の増加で子どもたちも落ち着かなくなっているとし、「子どもの実態に合わせて、すべての学校に保健室の先生がいるようにしてほしい」と語りました。

 養護教諭の勤務実態について、埼玉の参加者は、休み時間の前後に保健室の前に行列ができると紹介。「保護者や担任の専制ともやりとりするために、1人で一日10人の生徒を対応すればへとへとになる」と話しました。

 また、「普通学級に設置された空調の多くは簡易クーラーで教室全体を冷やせない」(北海道)などの声も出されました。

 吉良氏は文科省が改善に向けた一歩を示したことは、「皆さんの声があったからこそだ」と強調。「養護教諭は子どもたちの悩みや困難に一番近いところで見ている。複数配置が当たり前の学校現場を一緒につくっていきたい」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2025年11月11日付より)

タイトルとURLをコピーしました