羽田新ルート見直し求める

超党派国会議連が国交省ただす

小池・山添氏参加

国土交通省の担当者から聞き取りを行う羽田新ルート国会議連=15日、都内

 東京の都心上空を飛行する羽田空港の新ルートの見直しを求めて、超党派の野党国会議員でつくる「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」は15日、国土交通省の担当者から聞き取りを行いました。日本共産党から小池晃書記局長・参院議員、山添拓政策委員長・参院議員が参加。沿線の地方議員や住民も同席しました。

 新ルートは2020年3月に導入されましたが、騒音や落下物の危険、事故の不安などから住民が強く反発。同省は同年6月、新ルートの「固定化を回避する」として検討会を設置。昨年12月に2年4カ月ぶりに開いた検討会で、人工衛星からの信号を基に曲線経路を飛行する方式を打ち出しましたが、国内航空会社の2割超の航空機が対応できないなどの事情から直ちに運用するのは難しいとしました。

 聞き取りで小池氏は「海から入り海に出る」元のルートに戻すことが重要で、空港に隣接する品川区の区長が7月に海上ルートの検討などを国交相に要望していると指摘。「国交省は海外の空港の調査をしていると言うが、海上ルートを使っている空港の例を調査しているのか」と追及しました。同省は全く答えられませんでした。

 山添氏は「市街地を飛行しない方式を検討しているのか」と質問。同省は提案した方式も「新たに影響が出る場所もあり得る」と述べました。

 海江田万里議連会長(立憲民主党)や各党議員が発言。同省は次回検討会を年内に開催予定としました。

(「しんぶん赤旗」2025年10月17日付より)

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