羽田空港で横行 吉良・山添氏 国から聞き取り

羽田空港(東京都大田区)で旅客輸送に必要な免許を持たない「白タク」や、ハイヤーによる違法な客引きが横行している問題で、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員らは5日、参院議員会館で国土交通省、警察庁の担当者から実態把握や取り締まり対応などについて聞き取りを行いました。自交総連東京地連から、東京個人タクシー労働組合の秋山芳晴委員長、東京地連の林悦夫書記長らも参加。現場で働くタクシー労働者も発言しました。
吉良、山添両氏は3月に、同空港で客引き行為や違法駐車などの実態を現地調査しています。
聞き取りで山添氏は「インバウンド(訪日客)が増加する中、違法行為は安全を担保できなくなる問題であり、厳しく対応する必要がある」と指摘し、担当者に実態をただしました。
警察庁は「取り締まりと啓発を強化している。現場のみなさんにも情報提供をお願いしたい」と説明しました。
参加者は、白タクを利用した人から「羽田空港から新宿まで乗った人が3万円支払ったが、帰りは1万円で済み、業者にだまされたと分かった」などとする声が寄せられたことや、調査で分かった「都市型ハイヤーの事業者が、禁止されている客引きを行っている」実態を紹介。「違法客引きが相次ぐ大本には(規制緩和で)都市型ハイヤーを増やしすぎたことが問題だ」として規制を求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年9月6日付より)