和泉幹事長「都議選の争点」 都議会閉会

東京都議会第2回定例会が6日、閉会しました。採決に先立つ討論で、日本共産党の和泉なおみ都議団幹事長は「物価高から都民の暮らしを守り抜くことが、目前の都議選で問われる争点だ」と述べ、「必ず躍進し、都民の願いを真正面に据えた都政・都議会をつくるため全力を挙げる」と表明しました。
この定例会の代表質問で消費税減税を取り上げたのは共産党だけでした。和泉氏は「いまや国民の7割が何らかの形の消費税減税を望んでいる。知事に受け止めを尋ねたが答弁はなかった」と指摘。減税を求める意見書を都議会が国に出すよう求める請願の審査では、共産党が賛成しましたが自民党が反対。都民ファーストの会と公明党は賛否を明らかにしませんでした。
和泉氏は閉会後、「都民ファと公明は世論を意識して反対できなかったのだろう」と振り返りました。
また討論では、小池百合子知事が都内の公立中学に35人学級を拡大すると表明した件に言及。都方針では来年度は1年生しか対象とならないことを指摘し、「国に先駆け、来年度から全学年で35人学級を実施すべきだ」と述べました。
交通問題では「都内各地で地域交通の危機が広がっている。都が抜本的な対策強化を」と要求。▽シルバーパスのさらなる負担軽減・無償化と多摩モノレールなどへの適用拡大▽通学定期代への補助▽学生の交通費割引パスの実施―などを求めました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月7日付より)