都が26億円噴水計画

お台場に世界最大級規模

 東京都港湾局は、港区のお台場海浜公園に計画中の世界最大級の噴水の整備費として、約26億円かかることを明らかにしました。

 東京都が6日に公表した2025年度予算要求で、港湾局は臨海地域開発事業会計の臨海副都心建設の一部として、整備費の26億2000万円を盛り込みました。また、調査費として、24年度予算には設計費などで約2000万円を計上しており、総事業費は26億4000万円になります。

 噴水は高さ150メートル、幅250メートルの世界最大級の規模で、都は25年度に建設し、26年度から運用を開始する予定。都の試算では、維持管理費は1億5000万~2億円で、経済波及効果は98億円を見込んでいます。

 都は日本共産党都議団に対し、現在は基本設計を終えて実施設計中であり、噴水の水は海水を使用すると説明しました。

撤回し都民生活支援を

 日本共産党都議団白石たみお政策調査会長のコメント 都民の批判が集中した都庁舎へのプロジェクションマッピングを反省することなく、今度は世界最大級の噴水をお台場に造るとしました。予算や経済効果は出されたものの、検討経過も積算根拠も示さないことは許されません。すでに多くの都民から疑問や批判の声が出ています。毎年税増収を続ける都の財政力は、長引く物価高騰で苦しむ都民生活への支援にこそ使うべきです。巨大な噴水計画は撤回すべきです。