東京の森 循環必要 蓮舫候補 製材所を訪問

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蓮舫候補 製材所を訪問 あきる野市

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製材所で沖倉社長(左)の説明を受ける蓮舫都知事候補=1日、東京都あきる野市

 東京都知事選の投票日(7日)まで1週間を切った1日、蓮舫都知事候補は、あきる野市の沖倉製材所を訪問し、多摩産の木材をめぐる状況を聞き取りました。

 「キーンキーンキーン」―丸太を住宅用の細長い板に加工する音が響く中、蓮舫氏は同製材所の沖倉喜彦社長に工場内を案内されました。

 切り出したばかりの木は水分をたくさん含むため乾燥させる必要があります。蓮舫氏が乾燥室の扉を開けると「うわっ熱っ」と声がもれ、白い蒸気が舞いました。沖倉氏は、比較的低温でゆっくり乾燥させるのが良質な建材にする秘訣(ひけつ)だと説明しました。

 都政についても話題になりました。

 沖倉氏は「今の都政の8年間は、一部の人だけが潤うように見える。私たち製材所の仕事は、木に第2の命を与えること」とし、森林を循環させる地場産業全体への支援を求めました。

 多摩産木材の普及に向けて沖倉氏は、都が多摩産材のモデルハウスをつくり、都民に公開してはどうかとも提案。「都庁に48億円(プロジェクションマッピング)も使ってる場合じゃない。お金が生きない」とも。

 沖倉氏は「木だけ見て森を見なくては意味がない。ぜひ蓮舫さんには大局を見てほしい」とエールを送りました。

 蓮舫氏は「いい経験ができた。東京の森が住宅に変わる流れ、循環させる必要性を感じた」と述べました。

 蓮舫氏は、各メディアの選挙情勢調査が出た受け止めについて記者から問われ、「私はチャレンジャー。相手の背中が見えてきたのは非常にやる気が出る。本気の1週間だ」と表明しました。

(「しんぶん赤旗」2024年7月2日付より)