都知事選 蓮舫候補きっぱり
東京都知事選(7月7日投開票)で現職を激しく追い上げている蓮舫候補(56)は24日、立川市で街頭演説し、多摩地域で深刻な問題となっている地下水の有機フッ素化合物(PFAS)汚染について、「汚染源の一つとして疑われる米軍基地との交渉を国に強く求めていく」と訴えました。
多摩地域では、住民の自主的な血液検査で約半数の人から、米国で「健康被害の恐れがある」と指摘される指標値を超えるPFAS濃度が検出されています。
蓮舫氏は、多摩地域の住民から水道水に対する不安の声が上がっていると指摘。「都は汚染源とされる米軍基地との交渉を国に要請していない。国に交渉を強く求めるべきだ」と訴えました。
蓮舫氏は学校給食の負担軽減で、23区が独自に無償化したのに対し、財政力の弱い多摩地域では無償化できない自治体が残されていると強調。「多摩地域でも23区と同じように給食を無償化する」と公約しました。
また、シルバーパス(70歳以上高齢者のバス・都営交通乗車証)で「多摩地域は23区に比べ、利用できる路線が少ない」と強調。シルバーパスを多摩都市モノレールや、都県境をまたぐバス路線でも使えるようにすると述べました。
立憲民主党の泉健太代表は、蓮舫候補に対する殺害予告が出されたことを「民主主義であってはならないこと。蓮舫候補への支援を訴え続ける」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2024年6月25日付より)