市立4図書館廃止条例改定案可決

東京・清瀬─原田氏「市民の怒り広がる」

 東京都清瀬市議会(定数20)の第1回定例会最終本会議が28日に開かれ、市立図書館6館のうち4館を廃止することなどを盛り込んだ条例改定案を自民、公明の賛成多数で可決しました。共産、立憲、ネット、無所属の議員ら9人が継続審査の動議を提出しましたが、否決されました。

 条例改定案の内容を知った市民有志が撤回を求める緊急署名運動を展開。「私たちの知らないところで勝手に決めないで」と駅前などで訴えました。2週間ほどで3900人を超える署名を集め、市長あてに提出。市民の取り組みが議会の力関係を変え、常任委員会で賛成した一部の議員も最終日には反対にまわりました。

 討論に立った日本共産党の原田ひろみ市議は、「なぜ地域図書館の廃止か、市民には困惑と疑問、怒りが広がっている。市政への不信感も広がっていることに危機感を感じるべきだ」とのべ、市民への説明と対話を求めました。また、「知的インフラである図書館を経費削減の対象にすべきではない。正規職員司書を増やし開館時間を拡大するなど利用者を増やす努力を」と訴えました。

 この日の本会議は、2024年度予算案を賛成多数で可決。共産党は反対しました。

(「しんぶん赤旗」2024年3月30日付より)