❚ 超党派国会議連が勉強会

 超党派の「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」は7日、外苑再開発の問題点を考える勉強会を開き、元日本学術会議会長の大西隆・東京大学名誉教授が講演しました。

超党派国会議員連盟の勉強会で講演する大西氏(正面中央)=7日、衆院第2議員会館(しんぶん赤旗提供)

 大西氏は、再開発で高層ビル3棟を建設する計画について、「オフィスビルを建設するため、都が都市計画法に基づく『都市公園に準ずる』区域からビル予定地一帯を外して公園を縮小し、容積率の移転範囲を拡大するなど規制緩和を行った」と指摘。「都が自ら定めた、都市計画法に基づく『都市公園に準ずる』公園での建築物の許可取扱基準に反している」と語りました。

 また、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問組織イコモス(国際記念物遺跡会議)が警告を発したように、再開発で多数の樹木を伐採すると強調。外苑全体の公共性から見て、伐採やイチョウ並木の危機、高層ビルの建設は「大きなマイナスだ」と述べました。

(しんぶん赤旗2023年12月9日付より)