東京2市議会意見書「PFAS汚染源探れ」

国分寺 全会一致で都に要求 小金井 米軍基地立ち入りを

人体に有害とされる有機フッ素化合物PFASが、東京都多摩地域の米軍横田基地周辺から高い値で検出されている問題をめぐり、国分寺市議会は28日、汚染源調査を都に求める意見書を全会一致で可決しました。

多摩地域では昨年から、市民が自主血液検査を実施。国分寺市では採血者の9割以上の人が、米国で「健康被害の恐れがある」とされる指標値を超えました。

意見書は、
▽汚染原因の調査
▽希望者への血液検査
▽地下水や水道水中のPFAS除去
―などを都に求めています。

市民団体「PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会」は今年8月から、汚染源調査や血液検査を求める署名を開始。3000を超える署名を、9月の市議会に陳情していました。会の卯城公啓(うしろ・きみひろ)さんは「市民の“何とかしてほしい“という声に議会が応えようとしている」と評価します。

小金井市議会では25日、基地への立ち入り調査を国と都に求める意見書を、賛成多数で可決しました。日本共産党(3)、みらいのこがねい(4)、子どもの権利を守る会(4)などの15人が賛成、公明党(2)が退席し、自民党(4)など5人が反対しました。

(「しんぶん赤旗」9月29日付より)