杉並区 学校給食無償化へ

東京 岸本区長が補正予算案

会見する岸本区長=5日、東京・杉並区(しんぶん赤旗提供)

東京都杉並区の岸本聡子区長は5日、学校給食費無償化や気候変動対策費を含む補正予算案を発表しました。区議会定例会(11日~10月16日)で議論されます。

給食無償化は区立の小・中・特別支援学校64校の、2万9500人が対象。10月から来年3月までの6カ月分、約9億4千万円を区が負担します。岸本区長は会見で「本来は国が実施してほしい」としつつ「子どもを地域で育てる」ため区は努力すると述べました。

太陽光パネルなど再生可能エネルギー導入助成費として、追加の4400万円を計上。申し込みが多く、年度当初の予算8千万円の上限に達しているといいます。岸本区長は「エネルギー危機を世界が経験する中、再エネへの関心が高まっている」と話しました。

来年3月から始まる「気候区民会議(仮)」には380万円を計上します。市民が気候変動について話し合い、意見を区政に反映させる仕組みです。16歳以上の区民が無作為に選ばれ、希望者を80人ほど募る予定です。
高齢者の補聴器購入助成費も460万円(120人分)を追加計上。当初予算と同額の補正です。今年6月から始まった助成制度に多くの申し込みがあったためといいます。

(「しんぶん赤旗」9月6日付より)