三多摩に保健所増設を 求める会が集い

東京都国分寺市で26日、「多摩地域の保健所増設を求める会」は 「三多摩の保健所増設を小池知事に要請するための集い」を開き、三多摩全体で都に保健所の増設を求めることを一致点に、各地域の運動を結集することを呼びかけました。

呼びかけ人の中山和人氏は、1989年には17力所あった多摩地域の保健所が現在は7ヵ所に統廃合され、23区と比べても脆弱(ぜいじやく)な体制になったことがコロナ禍で明らかになったと報告しました。
また、有害な有機フッ素化合物(PFAS)対策でも保健所は重要な役割を持つと指摘しました。

活動交流で、三鷹市の参加者は「署名を集めて市に3回要謂し、3回目には市の態度も変わってきた」と報告。日野市の参加者は 「コロナ禍で保健所に電話がかからない事態が頻発したのをきっかけに運動を始めた。保健所体制の広域化で地域との結びつきが希薄になっている」と語りました。

日本共産党の里吉ゆみ、原のり子両都議が参加。原氏は「都の保健所のあり方検討会では、増設しない方向で議論が進んでいる。市民が声をあげ、都や自治体に働きかけることが大事だ」と話しました。

(「しんぶん赤旗」7月29日付より)