統一協会 拠点化ノー

土地・建物購入 多摩で連絡会結成

東京都多摩市で開かれた「統一教会はNO! 多摩市民連絡会」の結成集会=29日

 統一協会(世界平和統一家庭連合)が広大な土地と建物を購入したことが分かっている東京都多摩市で、市民らが29日、「統一教会はNO! 多摩市民連絡会」の結成集会を市内で開き、約70人が参加しました。協会の市内進出や拠点化を食い止めるため、署名活動や市への働きかけなど、運動の方針を協議しました。

 統一協会が購入したのは同市南部の幹線道路沿いの約6300平方メートルの土地と、そこに立つ物流倉庫と事務所。都内の食品卸会社の本社でしたが、登記簿によると昨年4月の売買で、所有権が協会に移転。私立大学のキャンパスに隣接し、道路の向かいは都立高校。北側は住宅街です。

 4月初旬から市民有志が準備会として活動し、26日時点で245人が賛同人に名を連ねました。この日の集会では、地元住人で呼びかけ人の一人の永井栄俊氏が「地域の市民、住民としての立場で統一協会の市内進出に反対する」と語りました。

 八王子合同法律事務所の松尾文彦弁護士が統一協会の概要を解説。「協会の活動の中核である入信勧誘、献金勧誘、物販、集団結婚式という全ての段階で、刑事・民事の裁判で違法行為が認定されている」「違法行為、反社会的行為をしないよう求めることは宗教迫害ではない」などと語りました。

 日本共産党市議など、複数の自治体・会派の議員も参加しました。

(「しんぶん赤旗」2023年4月30日付より)