統一協会と関係断て 斉藤議員が都議会で代表質問

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日本共産党の斉藤まりこ東京都議は28日の都議会代表質問で、霊感商法など違法行為を繰り返してきた統一協会(世界平和統一家庭連合)について、一切の関係を断つよう小池百合子知事に求めました。

質問する斉藤まりこ都議=28日、東京都議会(しんぶん赤旗提供)

斉藤氏は小池知事に対し、統一協会が違法・不当行為を繰り返すカルト集団であり、今も深刻な被害が続いているという認識があるか質問。「政治家や行政は一切の関係を断つべきだ」と述べ、都庁と統一協会との関係の徹底した調査と結果の公表を求めました。

統一協会の関連団体が2015年に始めた「多文化おもてなしフェスティバル」に都が後援していた事実を指摘。「過去にさかのぼって後援を取り消すべきだ」と迫りました。

斉藤氏は、高額な献金などで家庭が崩壊し、信者の子や孫にも被害が及んでいると強調。被害者の救済のため専門相談窓口の設置や専門の支援員の育成を提案し、統一協会の解散命令を国に求めるよう迫りました。

小池知事は「政治や行政は、こうした団体の活動の助長につながることは行うべきではない」と答弁。横山英樹・生活文化スポーツ局長は関連団体の行事について「書類保全年限を過ぎているが、必要な調査を行い適切に対応する」と答えました。

同団体のホームページには、15~17年の行事で都の後援を受けたと記載しています。

斉藤氏はまた、複数の都議・元都議にも統一協会との関わりが明らかになっていると指摘。「重く受け止め、徹底した調査を行い、厳しく襟を正して関係を断つべきだ」と訴えました。

(しんぶん赤旗2022年9月30日付より)