2022参院選 紛争解決 対話重ねて 東京・中野 田村副委員長訴え

 日本共産党の田村智子副委員長・参院議員は5日、東京都中野駅北口広場で街頭演説し、「はてな」リーフを使って、安保条約、平和の枠組み、野党共闘、共産主義など党への疑問に答え、参院選と区議補選勝利を呼びかけました。党中野地区委員会が主催。演壇の両側に幅2メートルのデジタルビジョンとスクリーンを設置し注目を集めました。

 田村氏は最初に、ロシアのウクライナ侵略に言及し「空爆で命を奪い、街を壊し、原子力発電所まで攻撃。一片の道理もない」と厳しく批判。侵略批判の国際世論が「大きな力を発揮している」と訴えると、「そうだ」の声が響きました。

 プーチン大統領が核兵器の先制使用まで示唆していることを「断じて許せない。共産党を夏の参院選で大きくして、平和の道を進もう」と呼びかけました。

 国内問題では、新型コロナ対応は後手後手、給料は上がらない国にしてしまった自公政治を変える、「やさしく強い経済」をグラフも使って説明しました。

 「日本は安保条約に守られているのでは」の疑問に田村氏は、米軍幹部自身が「日本防衛の任務はない」と話していることを紹介。「アメリカが起こす戦争に日本が巻き込まれるのが安保条約だ」と語りました。

 「安全をどう守るのか」には、「平和の枠組みを広げること」を強調。紛争を話し合いで解決する枠組みをつくり、対話を重ねているASEAN(東南アジア諸国連合)の経験を、東アジア全体に広げようと訴えました。

 車いすで参加した女性(46)は「共産党が安保条約に反対する理由が腹に落ちた。声を上げ、優しい社会に変える希望がもてた」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2022年3月8日付より)