【駆けある記】 現場の怒り国会へ 田村智子 参院議員

田村智子党副委員長

2月初め、医療関係の方々にオンラインでの聞き取りをお願いしました。オミクロン株感染急拡大、重症者数には入らずに亡くなる患者さんが相次いでいる、いま何が起きているのか、現場から聞かなければなりません。

新型コロナによる肺炎にはならないが、高熱が続きのどの痛みで食事も水もとれずに、持病が悪化してしまう、高齢者など体力が落ちて細菌性の感染症を起こしてしまう-「軽症」「インフルエンザと同じ」というメッセージを先行させることの危険性は明らかです。

発熱外来での検査・診察という入り口がとても大事です。地域のクリニック・診療所などに手をあげてもらって箇所数を増やさなければ、医療につながらない患者さんが増え続けています。

「それなのに昨年12月31日、PCR検査・抗原検査の診療報酬を引き下げられた。厚労省と私たちの信頼関係は完全に崩れた」-懸命に発熱外来と一般診療とに従事する医師からの怒りの声。国会質問で、NHKの「日曜討論」で、政府与野党連絡協議会で、「発熱外来への補助金を復活すべきだ」「診療報酬引き下げるとは何事か」と何度も指摘しているのに、なぜ動かないのか-命を守るために、毅然(きぜん)と対決し政治を動かします。

(「しんぶん赤旗」2022年2月15日付より)