東京都議選最終盤の1日、日本共産党の小池晃書記局長は板橋、目黒、新宿、杉並、豊島の5区を駆け、「1票を争う大激戦・大接戦です。広げに広げ抜いて、共産党躍進で五輪より命を大切にする東京を」と熱く訴えました。
小池氏は、厚生労働省の専門家組織が東京五輪の期間中に東京の新型コロナの新規感染者が2000人を超えベッドが足りなくなる恐れを指摘していることを紹介。「五輪開催で医療崩壊が起こり、命を落とす人が出るなど絶対に許すわけにいかない」と力を込めました。ワクチンと一体の検査拡充、徹底した補償、医療支援などを訴え「五輪は中止し、コロナ対策に全力を。今なら引き返せる。都議選で五輪中止を正面から訴える共産党を伸ばすことが一番の力。党派超え広げぬいて」と呼びかけました。
「支持政党はないが五輪中止の思いを聞けうれしかった」(53歳主婦)など期待が寄せられました。
〈板橋〉
板橋区(定数5)は有力8人が争います。とくとめ道信候補は板橋駅前で、五輪中止や都立・公社病院の独立行政法人化中止など「命を守る争点で都民の思いに応えられるのは私だけ。命を守る議席として党派を超え守りぬいて」と力説。小池氏は「困った人をほっとけない。命を守るため政治を動かす、とくとめさんを勝ちぬかせて」と訴えました。
〈目黒〉
目黒区(定数3)は有力6人がしのぎを削る大激戦。目黒駅前で星見てい子候補は、児童養護施設で働いた経験から「子育てを自己責任にしてはならない」と認可保育園増設などに尽力してきたと述べ、「コロナ禍の今こそ命、暮らし、子育て支援前面の政治を」と訴え。小池氏は「1500件の生活相談に乗り、都民の痛みが一番わかる星見さんで暮らしを支える都政に」と呼びかけました。区内に住む吉田万三元足立区長が応援しました。
〈新宿〉
新宿区(定数4)は11人が立候補。北新宿のスーパー前で大山とも子候補は、“五輪より思いきりプールで泳ぎたい”という小学生の声を紹介し、「五輪は中止、子どもたちに当たり前の日常を取り戻そう」。小池氏は「18人の党都議団長として議員団を引っ張ってきた宝の議席。どうか押し上げて」と訴えました。小原隆治早稲田大学教授が応援演説しました。
〈杉並〉
杉並区(定数6)は、自民、都ファが2議席を狙うなど大激戦です。原田あきら候補は、高円寺駅前で「駅前商店街をつぶす都市計画道路227号線の計画中止を。税金の無駄遣いを正そう」と訴え。小池氏は「横一線だ。もう一押し、皆さんの力で押し上げてください」と強調しました。
〈豊島〉
豊島区(定数3)は有力4人の争い。米倉春奈候補は椎名町駅前で「命の拠点、都立大塚病院を守ろう。痴漢ゼロ、誰にとっても安全なジェンダー平等の東京を。声をあげれば政治は変わる」と呼びかけました。小池氏は「声を上げられずにきた若い女性の声を都議会に届け、都政を動かしてきた。都民の命綱の議席を今度も必ず」と力を込めました。
(2021年7月2日付「しんぶん赤旗」より)