羽田新ルート中止の力/品川区(定数4)白石たみお予定候補(39)現 有力7氏が立候補か

大井町駅前で訴える白石候補(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都議選(6月25日告示、7月4日投票)の品川区は、定数4に、白石たみお予定候補をはじめ有力7人の立候補が予想される激戦です。

唯一中止要求

上空を旅客機が超低空で飛行する大井町駅前。白石予定候補の演説中にも何機もが横切りました。騒音だけでなく落下物、大気汚染など住民に犠牲を強いる羽田空港新飛行ルート中止を一貫して求める品川区の都議は白石予定候補ただ一人。是非を問う住民投票を求める2万人以上の区民の署名は、自民、公明の反対で否決されました。

新ルートに反対する区民の会の共同代表は「白石都議の議席は、住民の生活と命を守るためにどうしても必要です」と話します。

「都議選は新ルートを中止させるチャンス。オリンピック優先、大型開発しか念頭にない自公都民ファに厳しい審判を」との白石予定候補の訴えに通行の人から激励の声がかかります。

大井町駅周辺では住民を追い出す大型再開発が進められています。訪問した商店街では、「ずっと商売を続けたい。白石さん、絶対に応援します」。住民運動にとりくむ男性(60)は、「よく調べて都を追及する。議員としても人としても、この人なら住民の願いを託せる」と話します。

定時制高校で4年間過ごし「誰もが幸せになる権利がある」と実感した白石予定候補。「痛みがわかる。だからたたかう」が原点です。コロナ禍で弱い立場の人が切り捨てられる実態を批判し、「東京五輪は直ちに中止し、コロナ対策に“全集中を”」と提案。子どもの権利条約に基づく「子ども基本条例」制定では都議団政調委員長として奮闘するなど、白石予定候補の実績や人柄への信頼と支持が広がっています。

当選に3万票

一方、他党派の動きも激しさを増しています。前回共倒れの自民は2人の候補が競い合って宣伝や訪問を展開。前回2人を上位当選させた都民ファは、小池百合子知事との連名ポスターを張り出し。公明党は全国からの支援で執念を燃やしています。立民の新人を含め、駅頭では、宣伝場所争奪戦が起きています。

党地区委員会は「白石3選には前回得票の1.3倍、3万票が必要」と判断。志位委員長を迎えた4月21日のオンライン演説会と、今月16日の小池書記局長を迎えた決起集会で鮮明になった党の実績や議席の値打ちを広げ、立ち上がりを一気に強めます。ポスター張りだしをやり切るなどの宣伝、「見たら元気が出る」と評判の白石都議質問DVDを活用して“支持を広げてください”と訴える活動に力を注いでいます。

(2021年5月29日付「しんぶん赤旗」より)