「安心と希望の新しい政治を」 都議選19議席以上 衆院比例110万票以上 躍進めざし志位氏訴え

 都議選(6月25日告示、7月4日投票)の勝利に向け、日本共産党東京都委員会は4月21日、オンライン演説会を開き、志位和夫委員長が、都議選で前回獲得の19議席以上、総選挙で比例110万票以上、現有2議席から、3議席目を奪還し、史上初めての4議席のダブルの躍進で「安心と希望の新しい政治を東京から」と訴えました。コロナ禍での開催となった今回の演説会は、徹底した感染対策が取られ、密集を避けるため入場者も制限。演説会の模様はインターネットで同時配信され、各地に設けられた視聴会場は6800カ所を超え、1万7000人以上がパソコンやスマートホンなどで視聴しました。
 会場の東京国際フォーラム(千代田区)のステージ上には、29人の都議選予定候補、15人の衆院選予定候補が勢揃いし、原のり子都議と5人の衆院選比例予定候補が決意を表明。作家の室井佑月さんのビデオメッセージが紹介されました。

原都議が決意
 原都議は障害児の保護者や関係者が取り組む障害者医療助成制度の拡充運動に触れ、26団体、1万2032人分の署名が提出された請願が、共産党と生活者ネットだけの紹介議員だったが、全会一致で継続審査になったことを紹介。
 「共産党は、どの分野でも都民の声を都政に届け論戦し、議会で一致点をつくり前進させる努力を重ねてきた」と強調。「共産党が3回連続で躍進すれば、さまざまな課題でもっと取り組みが進む」とのべ、「そのために2期目の壁を乗り越えます。予定候補全員当選に全力を尽くす」と表明しました。

比例5氏が訴え
 衆院比例ブロックの池内さおり前衆院議員(東京12区重複)、笠井亮衆院議員、坂井和歌子、谷川智行(同4区重複)、宮本徹衆院議員(同20区重複)の5予定候補が決意を表明しました。
 池内氏は「女性への暴力を終わらせるのは政治の責任。ジェンダー平等の東京を」、笠井氏は「核兵器禁止条約に参加する政府へ被爆2世として頑張る」、坂井氏は「子どもの声を聞き、おとなが言葉を尽くし、一緒に未来をつくろうと呼びかけられる政治に」と力を込めました。
 谷川氏は「検査を増やせ、命を守れと訴えてきた。命をないがしろにする政治を変えましょう」、宮本氏は「国民のたたかいと野党の結束が政治を動かしている。共産党躍進で国民に寄り添う新しい政権を」と訴えました。

野党第1党の力で
 志位委員長は2013年、17年の都議選で連続躍進し、都議会野党第一党になった共産党都議団が都政を動かす多くの成果をあげてきたと指摘。その例として、都の保育予算が13年以降6倍、認可保育所が1・7倍になったことをあげ、「日本共産党を伸ばせば、政治は変わる」と強調。
 新型コロナ感染拡大について、「政府がやるべきことをやらなかった結果で、菅政権による人災だ」と批判。大規模検査の実行、中小業者への十分な補償、医療機関への減収補てんと病床確保、東京五輪・パラリンピックの中止など、政治の課題について提起。小池百合子都政の新型コロナ対策についても、「都独自の仕事をしない。『やってるふり』だけを繰り返してきた」とのべました。

4つのチェンジ
 志位委員長はまた、「4つのチェンジ」①医療・介護・障害福祉・保育―「ケア」に手厚い東京②「稼ぐ東京」の名で大企業のもうけ第一から福祉と暮らし第一の都政③ジェンダー平等を進め、個人の尊厳を大切にする都政④米軍基地への空軍オスプレイ配備、無法をやめさせ平和な東京―で「安心と希望の新しい政治を東京からつくろう」と呼びかけました。
 その上で志位委員長は、都議選の対決構図について言及。「日本共産党対自民・公明・都民ファースト、ここにある。日本共産党の躍進で、安心と希望の新しい都政をつくしましょう」「続く総選挙で政権交代を実現し、新しい政権―野党連合政権をつくりましょう」と呼びかけました。

不正ただす共産党
作家・室井佑月さんが 
応援メッセージ

 演説会には作家の室井佑月さんがビデオメッセージを寄せ、「共産党はずっと戦争反対できたから好きです。私はそこが一貫して共産党を応援できるところです」と、と語りました。
 室井さんは小池都政について、「都議会の方々に頑張ってもらいたい。小池さん(百合子知事)のお金の使い方はおかしいと思う」とのべ、新型コロナ対策の検査数が増えていないことを指摘。「志位さんは最初から検査増やせって言ってましたよね」とのべました。
 また、政治の権力私物化、不正が行き着くところまで行ったような感じだとし、「共産党は不正をただすことを一番的確にやっているイメージ。ぶれない、不正と一番遠いところにある」と期待を寄せました。

模様を動画で配信
 当日の演説会の模様は、日本共産党東京都委員会の公式ホームページから視聴できます。