都心での米軍ヘリ低空訓練/宮本徹氏「無法に抗議を」

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衆院委

質問する宮本徹議員=19日、衆院決算行監委(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の宮本徹議員は19日、衆院決算行政監視委員会で、米軍ヘリが東京都心で繰り返している無法な低空飛行訓練について政府の認識をただしました。

宮本氏は、3月の予算委員会で米軍に事実関係の確認を求めた最低安全高度への違反が疑われる17回の飛行について、その後回答はあったのか質問。岸信夫防衛相は、米軍から「日本の航空法と整合的な米軍の規則に違反した飛行があったことは確認されていない。報道されている飛行から時間がたっており、詳細な事実関係の確認がなかなか容易ではない」との説明があったと述べました。

宮本氏は「米軍の説明をうのみにしているだけだ」と批判し、政府は米軍から飛行規則の提供をうけているのかと追及しました。茂木敏充外相は、米側とのさまざまなやりとりの内容は外交安全保障に関わるとして答えませんでした。

宮本氏は、防衛省が住民からの苦情を3カ月に1度まとめて米軍に伝えていることについて、「それで米軍は事実関係の確認や再発防止が徹底できるのか」とただしました。岸防衛相は「一定期間の苦情を集めることで傾向が明らかになる」と述べるだけで、まともに答弁できませんでした。宮本氏は「危険な飛行があったら政府は直ちに抗議をする姿勢があってこそ、米軍の無法な低空飛行訓練を正すことができる」と強調しました。

(2021年4月20日付「しんぶん赤旗」より)