地域守る病院充実を/東京・北多摩北部住民 知事に要請書

尾崎あや子、原のり子両都議も参加

「都立病院の充実を求める連絡会」(森越初美代表委員)と「多摩北部医療センターを良くする会」(井口信治会長)は10日、東京都東村山市にある多摩北部医療センター(公社病院)の医療機能の充実を求める要請書を小池百合子知事宛てに提出しました。

日本共産党の尾崎あや子、原のり子の両都議も参加。都病院経営本部の藤本誠経営戦略担当部長が応対しました。

北多摩北部医療圏の中核病院として大きな役割を果たしている同医療センターは、改築にむけて新たな医療機能構築を検討中。検討委員会では産婦人科の設置と小児科充実を求める意見が多くの委員から出されています。

要請では
▽経済的負担の少ない産婦人科や手術できる小児外科、新生児集中治療室の設置
▽「基本構想」は、がん医療や救急医療強化、新たな医療機能などを、地域の実態を反映させて検討
▽運営協議会への市民代表参加
都立・公社病院の地方独立行政法人化の中止
—を求めました。

東久留米市の女性は、新生児集中治療室のある病院が近くに見つからず、1時間以上かかる文京区の病院に救急搬送されて出産した経験を涙ながらに紹介し、同治療室の設置を訴えました。藤本氏は「地域医療を支える視点でとりくむ」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2021年2月12日付より)