北側進入避けられず/羽田新航路検討会レクで判明

山添氏らただす

国交省(手前)をただす(こちら向き左から)山添、白石両氏ら=12月25日、東京都千代田区(写真提供:しんぶん赤旗)

国土交通省が東京の都心上空を飛行する羽田空港新ルートの固定化を回避するためとして設置した検討会の2回目の会合(12月23日)について、日本共産党の山添拓参院議員、白石たみお都議は同25日、同省をただしました。関係区議らが同席しました。

同省の担当者は、検討会には測位衛星を使用するものや目視による進入など12の選択肢を示したことを説明。今後絞り込み、メリッ 卜、デメリットを整理するとしました。

参加者は12の方式は曲線での経路を含め、都心側から進入する現在の滑走路の運用を前提とするものと指摘。最終的には北側から滑走路に進入するほかなく、空港に近い品川区上空などの飛行は避けられないとただしました。国交省側は否定できず「具体的な地図に落とすには至っていない」などとくり返しました。各方式で都心上空を飛行する距離についても「まとまっていない」と述べました。

結論まで「数年」と報じられた検討期限については「何とも言えない」などあいまいな答えに終始しました。

山添氏はコロナ禍で航空便が著しく減少し ていることを指摘、都心上空飛行は改めることが必要だと強く求めました。

(2021年1月5日付「しんぶん赤旗」より)