【都議会閉会】協力金予算 追加を可決/共産党 検査拡充・補償迫る

あぜ上氏質問、尾崎氏は討論

質問する、あぜ上三和子都議=16日、都議会本会議(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都議会第4回定例会は16日、新型コロナウイルス感染対策として午後10時までの営業時間短縮要請(18日~来年1月11日)に全面的に応じた酒類提供の飲食店などに一律100万円の協力金を追加支給する補正予算を、全会一致で可決し閉会しました。

日本共産党の、あぜ上三和子都議は採決に先立ち質問し、「感染拡大を抑えるため、知事が真っ先に取り組むべきは自己責任の強調ではなく、検査の拡充だ」と述べ、大規模な検査を行うよう求めました。

協力金について「給付・家賃支払いには足りない」という事業者の声を示し、支給額引き上げや、全ての中小企業への年越し給付金支給を迫りました。

小池百合子知事は「厳しい状況にある中小企業者を支える」と答えました。

討論する尾崎あや子都議=16日、都議会本会議(写真提供:しんぶん赤旗)

尾崎あや子都議は討論で、「そうなら、自粛と補償はセットで行うべきだ」と指摘しました。

共産党はまた、コロナ対策を審議する特別委員会の設置を提案。立憲民主党、生活者ネット、「自由を守る会」の賛成、都民ファーストの会、自民党、公明党、「東京みらい」の反対で否決されました。

病院独法化中止請願は不採択に

東京都議会は16日、都立・公社病院の地方独立行政法人化の中止と医療体制の充実を求める請願を、都民ファーストの会、自民党、公明党などの多数で不採択にしました。日本共産党は採択を求めました。

請願は新日本婦人の会都本部(佐久間千絵会長)が1000人以上の署名で提出していたものです。

(2020年12月18日付「しんぶん赤旗」より)