東京外環道工事止めて/大深度地下法廃止を ネット署名開始

東京都調布市の住宅街で陥没事故(10月18日)や地下空洞が見つかった事態を受け12 日、現場直下を通る東京外環道(練馬区―世田谷区)の工事中止と同工事を可能にした大深度地下法の廃止を求めるネット署名(Change.org)が開始されました。主催は「家の真下にトンネルいらない会」です。

集まった署名は、赤羽一嘉国土交通相と小池百合子知事宛てに提出する予定です。

同工事は、地下40メートルより深ければ地権者に無断で掘ってよいとする大深度地下法に基づいて認可されました。同法の前提は地表に影響を与えないことです。陥没事故の周辺住民は事故の1カ月も前から、工事によると思われる振動で不眠やめまいを起こし、家の壁にひびが入るなど被害を訴えていました。

署名は「安心して住める住環境を守ってください」「事業を今すぐ止めてください」と求めています。また、リニア新幹線工事にも大深度地下法が適用され、都内や神奈川県、愛知県の各地の住宅地下にトンネル計画があると指摘しています。

同会のメンバーの一人は「多くの人に問題を知ってもらうとともに、国、都はその不安に応えてほしい」と話しています。

(2020年11月13日付「しんぶん赤旗」より)


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