東京都知事選とともに、4つの選挙区の都議補選(日野市、北多摩3区、北区、大田区、いずれも被選挙数1)が5日、投開票されました。
 4選挙区とも都知事選と同様、市民と野党との統一候補が自民党候補らと争う歴史的な選挙戦となり、各候補とも大善戦しました。日野市と北多摩3区の共産党候補の得票は、同党の過去最高票でした。

日野市 清水とし子候補 42%を獲得

 公明党が推薦する自民党候補との一騎打ちとなった日野市選挙区は、市民と野党の統一候補の清水とし子氏(57)=日本共産党、新人=が、3万5034票(得票率42・98%)を獲得しましたが惜敗しました。当選は自民党の西野正人氏(60)=公明党推薦、新=。投票率は前回より6・9ポイント上回る56・50%でした。
 大勢が判明した5日深夜、JR豊田駅(日野市)近くにある選挙事務所に詰めかけた支援者を前に、清水氏があいさつ。「あたたかいご支援、本当にありがとうございました」と、感謝をのべると、温かな拍手が送られました。
 清水氏は「多くの方から、『気持ちのよい共闘ができた』『良いたたかいができた』と言っていただけた選挙戦でした」と振り返り、「市民と野党の信頼関係が深まり、共闘の段階を一段上げることができたのではないかと思います」と語りました。
 また、公約にふれ「コロナ感染者数が増え、感染拡大対策の必要性が高まっている中、保健所の復活を訴えました。少人数学級を求めて全国知事会などの地方3団体が提言を行うなど、公約としてきた政策が実現できる可能性も生まれています。ただちに、運動として取り組んでいきたい」と強調。
 その上で「本丸の安倍政権を倒す闘いに向けても、今回の教訓を生かして、全力でがんばってまいります」と、今後への意気込みを語りました。

北多摩3区 田中候補が3万7千票

 北多摩3区(調布市・狛江市)では野党統一候補として田中とも子候補(62)=元=が、住民の願いを胸に力いっぱい奮闘。3万7466票(得票率26・82%)を得ましたが、次点でした。当選は自民党の林明裕氏(59)=公明党推薦=。投票率は56・54%。
 5日、開票状況を見守るために支持者の他、立憲民主党の関係者も選挙事務所に集まりました。
 残念ながら議席回復には至りませんでしたが、田中候補は来訪者を前にあいさつしました。
 田中候補は「残念な結果でしたが、たくさんの方の応援をいただき市民と野党の共同が実現できました」と切り出し、「今後に向けて必ずつなげていきたいと思います。引き続き、都民の願い実現のために奮闘します」と決意を新たにしています。

北区 斉藤りえ候補が次点

 北区では立憲民主党の前北区議で新人の斉藤りえ氏(36)が、市民と野党の統一候補として奮闘。3万6215票(得票率23・88%)を獲得しましたが、次点となりました。斉藤氏の他、自民、維新、都ファの各候補との争いとなり、当選は自民党の山田加奈子氏(49)=公明党推薦、新=。小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が今回唯一擁立した候補は、2万3000票余で4位でした。投票率は57・33%。
 斉藤氏はSNSで支援者への感謝を表明。その中で政党や団体の垣根を越えて、「多くの皆さんと共に選挙を進められたことを光栄に思っております」と述べています。その上で、次点という結果は悔しいとしながらも「声なき声や小さな小さな声を政治にしっかり届けていく、という私の原点を大切にしながら、これからも前を向いてじっくりと歩みを進めていきます」と表明しています。

大田区 松木候補は3位

 大田区では立憲民主党の新人、松木かりん氏(27)が市民と野党の統一候補として戦い抜き、6万9524票(得票率23・65%)を獲得しましたが、3位となりました。当選は自民党の鈴木晶雅氏(60)=公明党推薦、前=。投票率は52・80%。
 松木氏はSNSで「皆さん、本当にありがとうございました。ここまで自分だけではたどり着けないところに来られたのは多くの方々のお力です。決めること、その大切さと難しさを改めて感じました」と支援者への謝意をのべています。